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仏教における「拈華微笑」とくすぐりについて
はじめに
くすぐり大学文学部栞ゼミにて
みんな
「暑いね~」
「蝉さんいないね~」
「先生まだかな~」
キーンコーンカーンコーン、キーンコーン…🔔
わたち「うー!!あついー!!暑い暑い!!あつあつ7月さんがきまちたよー!カンカンカン\(^o^)/☀️」
みんな「カンカンカン\(^o^)/」
わたち「ふぇぇいゼミさんだよー!今日は仏教用語を基にしてくすぐりについて軽く授業していくーぅんだ!\(^o^)/」
みんな「ふぇぇい!!\(^o^)/」
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どうもこんにちはこんばんは!栞です\(^o^)/
いつの間にか7月が来て早くも2022年が半分終わりましたね。暑い日が続いていますが皆様お元気でしょうか?\(^o^)/🌻
それはさておき、みなさんは「拈華微笑(ねんげみしょう)」という言葉を知っているでしょうか。
仏教用語で詳しくは後程お話しますが、四字熟語の以心伝心に近いニュアンスの言葉だと思います。
「花を摘んで微笑むこと。言葉ではなく、笑顔で相手の心と自分の心を繋げれば、気持ちが伝わるものだということです。」
引用: https://kinarino.jp/cat6/43272?page=2
さて、くすぐりプレイにおいても、言葉を交わさなくとも相手に気持ちが伝わるシチュエーションは考えられるだろうか。
正直現実的にはそんなに多くは無いと思いますが、例えばぐら目線からいくつか例を挙げると、
・綺麗なお姉さんに目の前でニッコリ微笑まれながら指をくすぐるようにワキワキされる。
・どんなにくすぐったくても無言のまま笑顔でこちょこちょされる
…とかなんか興奮しますよね!!(ドM感)
という訳で、今回のゼミではあえて言葉を交わさないくすぐりプレイについて考えていきたいと思います。
その前に、もう少しだけ今回のテーマである拈華微笑について詳しく見ていきましょう。
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1. 拈華微笑とは
わたち「……スッ\(^o^)/🌺(無言で花を見せる)」
みんな1「???\(^o^)/(何やいきなり)」
みんな2「???\(^o^)/(何それおいちいの?)」
みんな3「!!\(^o^)/(お花さん綺麗さんだ~!)」
わたち「!!!!\(^o^)/(心の中でカンカン)」
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拈華微笑の語源をすっごく分かりやすく簡単に説明すると上記のような感じになります。
仏教を解いたブッダと、その弟子の一人である摩訶迦葉(まかかしょう)の間で交わされた逸話を元にした言葉で、主に禅宗の中で伝えられているものです。
少し長くなりますが下記に引用します。
ある時、ブッダは大勢の弟子たちとともに霊鷲山にいた。弟子たちを前にして、ブッダは一輪の花を手に掴んで弟子たちに示した。弟子たちはブッダの意図するところが理解できずに黙っていたが、1人摩訶迦葉だけはその真意を悟り、微笑した。それを見たブッダは、「われに正法眼蔵涅槃妙心あり、摩訶迦葉に附属す」と告げ、仏法が摩訶迦葉に伝わったことを宣言した。
引用: https://www.zen-essay.com/entry/nengemisyou
一見すると何とも微笑ましい逸話ですよね。
ブッダは何も語らず花を見せ、弟子のうち一人だけがその意図を理解し笑顔を返した。
世の中には言葉にしないと伝わらないことが大半であるものの、言葉を交わさなくとも相手の真意を読み取ることができる関係。逸話のように笑顔という非言語的なコミュニケーションによって相手と心が通じ会うことができる……これはもう私は心が穢れてるのでくすぐりのイメージしか湧かなかったよね。
何も言わずとも通じる様な親密な関係性の相手であれば、無言でニッコリとこちょこちょされたとしても笑顔で返すことができるよね。(逆にそんなに仲良くない相手だったら「は?何やねんこいつ怖っ…」ってなるよね)。
ウィトゲンシュタインは『論理哲学論考』の中で「語り得ぬものについては、沈黙せねばならない」という有名な言葉を残しているが、これもくすぐりに当て嵌めて考えてみると親密な間柄であればくすぐりという行為から、相手が楽しんでいるのか怒っているのか等意図を推察しくすぐったいという笑顔で返すことができる。しかし、相手と親密ではない、相手の行為の意図を読み取れない場合、逸話に出てくる摩訶迦葉以外の弟子のように沈黙を返すしかないのではないか。
拈華微笑に話を戻すが、ブッダが弟子達に伝えたかったものは秘密の教えなのであろうか。道元禅師はブッダの教えについて、『正法眼蔵』「密語」の巻で次のように語っている。
「いわゆる密は、親密の道理なり」
引用: https://www.zen-essay.com/entry/nengemisyou
ここでは、はっきりと親密の意味であることが述べられている。
だからブッダには密語もあれば、密意もあり、密行もあるのであって、花を掴んで弟子たちに示したという行為一つとっても、それは親密なる教えであったと道元禅師は説いた。(同上)
くすぐりという行為においても、相手との親密性が重要であると述べてきたが、ブッダから弟子への教えにおいても、親密に基づく教えであるという。
言葉を用いないコミュニケーションの場合、相手との関係性や心の距離感といった親密性が重要になると考える。
さて、ここまで拈華微笑について解説をしてきたが、次章ではもう少しくすぐりと関連付けて考察していく。
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2. くすぐりと非言語コミュニケーション
わたち「ふぇぇい!無言でこちょこちょちますよ~カンカンカン\(^o^)/」
みんな「え~…\(^o^)/」
わたち「う~…じゃあカンカン言いながらこちょこちょするもんね~カンカンカン\(^o^)/」
みんな「………」
わたち「…\(^o^)/」
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前提として、無言でくすぐろうがカンカン言いながらくすぐろうが、相手との親密な関係性が無ければ上記のように微妙な雰囲気になるか、沈黙が流れるか、最悪の場合通報されるであろう。
それでは反対に、気心の知れた相手であれば言葉を交わさずともくすぐる指先、反応等から相手の意図を理解することができ、心が通じ合うのであろうか。
私は必ずしもそうではないと考える。
例えば、以下に例を挙げてみよう。
せっかくなので小説風に書いてみました。
例1. 仕事で遅くなるパートナーを待つ夜の9時。
二人分の夕食が並べられたテーブル。
暫く待っていると、いつもより乱暴気味に玄関の扉が開きパートナーが帰ってきた。
「おかえりなさ…えっ…ねぇ、急にどうしたの?やっ、きゃぁぁっははははは!やだひゃめてぇぇ!」
声をかける間もなく、いきなり床に押し倒されて無理矢理服を脱がされる。腕を押さえつけられ、腋の下を思いっきりカリカリとくすぐられ、脇腹を強引に揉み解される。無言で見下ろされながら強制的に笑わされ、頭が真っ白になった……
さて、あなたはこの例を見て、パートナーの意図を理解することができるだろうか。
いくつか推測してみると、例えば残業が発生して仕事で上司に怒られてムシャクシャしていた。あるいは、その他嫌なことがあった等いくつか理由を考えることができるであろう。しかし、実際のところ何があってパートナーの胸中がどうなっているのか、ハッキリとしたところは不明のままである。
また、文章の上ですら真意を読み取れないということは、もしあなたが例のようにいきなり無言でくすぐられている状況であると仮定すると、相手の意図を読み取ることなど更に困難であろう。
くすぐられる苦しさや恐怖心の中で、冷静さを求める方が酷である。このように、相手と親密な関係性であったとしても、一方通行のようなくすぐりの場合は先に述べた「拈華微笑」とは言えないと考える。
では、仮に無言であっても、双方向に相手と心が通じ合うようなシチュエーションとはどういうものであろうか。以下に例を示してみよう。
例2. ベッドの灯りを消して、ゆっくりと服の中で指を添わす。脇腹からお腹周りを指先でこしょこしょとくすぐる度、甘い吐息を漏らしてピクピクと反応してくれる。ゆっくりと服の中で両手を徐々に上に上に沿わして、腋の下の窪みに爪を立ててカリカリと動かすと、まるで堰を切ったかのように愉しそうな笑みが暗闇に広がった。
上記の場合はどうでしょうか。例1と同じく、こちらも無言で相手をくすぐっている様なシチュエーションですが、お互いに心が通じ合って身を委ねているような情景が思い浮かびますね。
まとめると、くすぐりという行為において、前提に相手との親密な関係性が存在していることで拈華微笑のように言葉を交わさずとも心が通じ合うプレイをすることができる。しかし、いくら親密な相手であったとしても、相手の気持ちを考慮せず一方通行的なくすぐりであった場合、お互いが満足のいくようなプレイには発展しないと考える(そういうプレイが好きな人もいると思うが本稿では置いておく)。
従って、言葉を交わさない拈華微笑のようなプレイを行う場合、ぐり側であればくすぐりという行為を通してぐらの反応や表情等から、相手のどこがくすぐったいのか、どこを触れて欲しいのかを心意を見ること。
反対にぐらであればぐりのくすぐり方から怒っているとか楽しませようとしているとか興奮しているとか相手の感情を読み取り、笑い声やリアクションを通してぐりに気持ちを伝える。
このように、双方向が言葉を使わずにくすぐりプレイをする場合、相手の反応や仕草、笑い声等の非言語によるコミュニケーションがより一層重要となると考える。
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さいごに
わたち「ふぇぇい!今回のゼミはどうでしたかー?何となく伝わりまちたかー?\(^o^)/」
みんな1「ふぇぇむずかちー!/(^o^)\」
みんな2「くすぐりは奥が深いンゴねぇ…」
みんな3「カンカンカン\(^o^)/」
わたち「わーいわーい!!授業の感想意見質問等あればお気軽に募集してるーぅんだ!\(^o^)/」
みんな「はーい!!カンカンカン\(^o^)/」
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今回の記事では仏教用語である拈華微笑を基にして、
あえて言葉を使わないようなくすぐりプレイについて話して来ましたがいかがでしたか?
一応念のため補足しておくと、別に無言でくすぐったりプレイしたりすることが良いと言っている訳では無いです。言葉を交わさないくすぐりプレイはあくまでも特殊な例なので、言語を用いて双方向にコミュニケーションを取りながら健全にプレイしてください…!
最後までお読み頂きありがとうございました!
わーいわーい!!カンカンカン\(^o^)/
栞
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