見出し画像

「フラワーサイクリストと考えよう!ロス花を減らす、豊かなライフスタイル」

こんにちは、会社員をしながらフラワーフォトグラファー/ライターをしているshionです。

先日8/7(は・なの日)に開催されたイベント【フラワーサイクリストと考えよう!ロス花を減らす、豊かなライフスタイル】

画像1

第一部のトークセッションのみ拝聴したが、思わずyou tube画面に頷いてしまうほど、有意義な時間だった。記憶が新しいうちに…と想いが募り、今こうしてnoteを開いている。

そもそもロスフラワーとは、一体なにか、皆さんご存知だろうか。生花店や結婚式場などで役目を終え、廃棄される花。まだまだ綺麗な状態なのに、捨てられてしまう花のことをいう。今回はそのロスフラワーについて、パネリスト4名がトークセッションを行った。
パネリストは、フラワーサイクリストの河島春佳さん、フラワーサイクルアンバサダーの冨塚由希乃さん株式会社greenpieceの金森弘至さん/金森鮎美さん。そして審査員は、法政大学教授の小川孔輔先生。

画像2

トピック①
ロスフラワーを減らす取り組み/withコロナでその取り組みはどうなっていくのか

生花店「greenpiece」を運営する金森さんによれば、コロナ渦で結婚式場向けのお花がキャンセルになる中、生花店自身でなるべく廃棄を出さないようにしている。アレンジメントの製作過程で捨てられるはずのロスフラワーをドライフラワーにし、さらに長生きさせる方法として、専用の着色液に浸け、カラーリングしている。鮮やかなドライフラワーに姿を変えることで、新たな価値を見いだし、お客様にも好評だそうだ。一方、河島さんは、コロナ渦で卒業式/入学式などのイベントが中止され、行き場をなくしたお花が、産地で大量に廃棄される現状を知った。そこでECサイト「フラワーサイクルマルシェ」を立ち上げ、産地直送のお花を消費者に買ってもらえるようにした。ただ、ECサイトの課題も浮き彫りになる。今までは農協などに一括で卸していたが、産地から消費者個々に配送するのは初めてであり、且つ納品する本数も異なり、花農家さんもとても苦労されたそうだ。

画像3


トピック②
お花を簡単&サスティナブルに、暮らしに取り入れる方法

パネリストの中で、一番消費者寄りで活動されている冨塚さんは、購入したお花はドライフラワーにしている、と言う。(ドライフラワーを作るのって、凄く難しそう…)と身構えていたが、いざ調べて作ってみたら、「とっても簡単。そうか、吊るせばいいのか!」と思った、と当時を振り返る。
一方、生花店「greenpiece」では、お客様と丁寧な会話を心がけているそうだ。枯れてしまっても、ドライフラワーとして楽しめるお花を提案したり、長持ちする手入れや方法を伝えたり。お客様との会話を通して、「生花店としては当たり前の事柄でも、意外に知らないお客様も多いんだなと思った」そうだ。
花瓶がないからお花が飾れない…という悩みをもつ方向けに、河島さんはこう語る。「家にあるマグカップとか、食卓で使い終わったドレッシングの空き瓶とか、ワインの瓶とか。身近なもので代用して飾るのも、サスティナブルだ」と言っていた。

画像4


トピック③
お花と暮らし/お花と心の豊かさについて


以前、認知症の方がいる老人ホームにて、フラワーセラピーを行ったことがある冨塚さん。お花に触れることで、普段コミュニケーションを取りたがらない寡黙な方が会話を楽しんでいたり、写真に写りたがらない方が、笑顔で写真撮影に応じていたり。身をもって、お花の力の偉大さを感じたそうだ。
三人の子育てをしながら、生花店「greenpiece」の運営もされる、金森鮎美さんは、花育について触れる。「小さい頃からお花に触れる機会も大切。綺麗なお水を毎日あげれば、お花は長持ちすることを、小さな子どもでも理解している。植物を大切にするようになる。」と。

画像5


最後に

審査員の小川孔輔先生より、コメントを頂いた。
コロナの影響で、日本の花き業界が打撃を受けた理由。それは花の消費自体が、ヨーロッパとは異なるからだ、とおっしゃる。日本の花の消費は、冠婚葬祭がメインである一方、ヨーロッパは個人間での消費がメイン。自宅用に花を買ったり、友人宅でホームパーティーする際の手土産に、お菓子ではなく、花を買う。個人でお花を楽しむ人が多いのが特徴だそうだ。この違いから、日本では、もっと個人がお花を消費するようにならないと、とおっしゃっていた。

トークセッションを拝聴し、改めて自分が出来ること…

それは、ちょっと素敵な写真を添えて、お花のある暮らしを発信し続けること。お花の楽しみ方を消費者目線で発信すること。これに尽きると思う。なぜならば、私はプロのフローリストでもなく、プロのカメラマンでもライターでもないから。

あ、素敵な写真。お家にお花を飾ってみようかな。

私の発信で、そう思うきっかけを作ることができたら、これほどまでに嬉しいことはない。微力だが、花文化の定着に一歩近づくと思うから。

画像6



*アーカイブはこちらから
https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=U3RthHpiEs0




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?