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ボクの捨てた未来

ボクが校舎から捨てた未来について。


今はもう、過去の栄光になってしまうが、中学生の頃は勉強は人並みに出来る方だった。そして、大学進学をしたい意思があったため高校は親に勧められて全日制のそれなりなレベルのところに進学した。

高校生になってから、中学生の頃から仲良しだった先輩を追いかけて部活にも入った。他の先輩も、同級生も優しかった。

きっと、このまま順当に進めばそれなりな人生が待っていると思った。




だけどそんな未来を、早々に手放した。


学校に行くのがしんどくて、人に会うのが怖くて、生きるのが苦痛で、

レールを外した。


文字通り、死ぬ気で。


ボクはもしかすると、生まれた時に両親が望んだ未来を歩んでいないのかも知れない。

ボクの捨てた未来こそが、親の歩ませたかった人生だったのかも知れない。

でも、それでも、

ずっと下を向いて不自由なくスタスタと歩く未来よりも、杖をついてぎこちなくでも前を向いて歩く未来が、ボクの未来らしくてそれなりなんじゃないかと思う。