会社の有限責任と無限責任の違い

有限責任と無限責任の違いは、会社が倒産した場合に出資者が負う責任の範囲にあります。

有限責任では、出資者は自分が出資した金額までの責任を負い、それ以上の負債については責任を負いません。

一方、無限責任では、出資者は会社の負債全額に対して責任を負い、必要であれば個人の財産を使って債務を返済しなければなりません。

具体的には、株式会社や合同会社の出資者は有限責任を負います。

これは、出資者が出資した金額を上限として責任を負うことを意味し、会社が倒産しても出資者の個人資産は保護されます。

一方で、合名会社や合資会社の出資者は無限責任を負うことがあり、これは出資者が会社の負債に対して個人資産を含めて全額責任を負うことを意味します。

ベンチャー企業の創業者の場合、法的には有限責任かもしれませんが、金融機関からの融資を受ける際に連帯保証人となることが多いため、実質的には無限責任を負うことになることがあります。

このように、有限責任と無限責任は出資者のリスクの大きさが異なり、一般的には有限責任の方が出資者にとって安全な選択とされています。

会社を設立する際には、これらの違いを理解し、適切な会社形態を選択することが重要です。

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