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10月16日はマリー・アントワネットの命日。

10月16日はマリー・アントワネットの命日です。

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写真は最後を過ごしたパリのコンシェルジュリ。アントワネットがいた部屋は蝋人形などの展示は撤去され、今は祈りの場となっています。

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遺品のエリアにはこんな文字

「彼女の伝説は数多くあれど、真実は永遠にわからない」

↓2年前にパリのコンシェルジュリを見学した記録

マリー・アントワネトに関する研究は今でも数多く行われ、たくさんの書物や関連イベントが開かれています。多くの人の日記や回想録にも登場する彼女ですが、どれを読んでも本当の彼女は彼女にしかわかりえないのです。

彼女ほど本人の人格を間違った方向に勝手に具現化された人もいない

私の人生は彼女によって切り開かれたと言っても過言ではない。ここに導いてくださったのは何かの思し召しと神を信じない私でも思います。日本人のマリー・アントワネットに関する誤った知識や見方を変え、彼女への視野を広げることに使命を感じ活動しています。

私は、日本人の多くの「マリー・アントワネット」を愛する方々とは、趣味もお話も合わないことが多い。それは彼女に関する大きな誤解と、他国の王族を勝手なイメージで弄ぶ日本人の浅はかさが産んだ溝なのか、私がお姫様趣味とは合わないからなのか…日本人は彼女が好きなのであれば既存のイメージとは切り離して、より彼女の真実に近づけるように視点を変えてみてほしい。
ドレスを着る趣味があるので、勘違いされやすいけれど、私は日本人がイメージする「マリー・アントワネット」的なものは全て苦手なのです。だからこそ、彼女の華やかな一面以外のところに魅力を感じる。違う視点から彼女を見ることができるのかな?っとも思います。

マリー・アントワネットという人物を思うとき、到底彼女の心情などわかりえないというのが真理だろう。生きている時代も違う、ハプスブルクの皇女として生まれ、フランス王妃だった人物の心情がわかるなど不可能なこと。同じ時代に隣にいる人の気持ちすら正確に把握するのが難しいのに。

ただ、彼女が生きた時代、たとえば気温は湿度はどのくらいだったのか、何を食べ、何を着て、どんな手紙を書いて、どんなところに住んでいたのか、どんな香りを纏っていたのか、知ることができる。真実に辿り着けなくても、感じることはできる。

フランス革命がなぜ、どのようにして起こって、どのような道を辿って行ったのかを思えば、少なくとも彼女への誤解の多くは解けるでしょう。

生きる時代を共にする人であれ、歴史上の人物であれ、人間を語るのであれば、自分の目で確かめて、実感したこと以外は口にしてはいけない。

誰かが勝手に作ったイメージで、真実をねじ曲げてはいけない。

その1番大事なことを、私はマリー・アントワネットから学んだ気がします。

世界一有名な王妃。

どうぞ、安らかに。


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