医学部CBT体験記(裏)
3本立てです。
このnoteでは、CBTの制度やその周辺の前提知識の記事、そして僕自身のCBTの体験記とは別に、僕がCBTに向けてどのようなモチベーションで勉強していたか?また、どのような想いをしていたかについて時系列を追って話していこうと思います。
このため裏話が多くなり、すぐにCBTの点数を上げるための方法など実益を生むようなことはあまり書きません。
コロナウイルスの影響で世界が止まり始めた4月。医学生の中では、むしろ時間が余りすぎて暇だから勉强を始める。という人が一定数見受けられた。
というより、やったかどうかはさておき、やっていないけど、考慮した人も含めるとかなりの数がいたと思われる。
すごく医学部という感じがした。
最も、医学という科目の性質上、CBTの点数はある一定以上ではプラトーに達するとはいえ、早く始めれば始めるほど学力や点数は高くなる。
また、CBTで扱う範囲をオーバーキルする形で映像講義を見て演習する人も結構居たので、余計に問題を解くという作業よりもやる気が出たのかもしれません。
Twitterなどでも秋にCBTがある人が映像講義を毎日のタスクに組み込んで勉強している人がかなりいました。
そんな中、僕は、medical iPad部を作成してコミュニティ運営をしたり、IT系の勉强をしていました。
元々4年生は実習がなく、時間的余裕があるのに加えて、授業が全てオンラインとなったことで、移動時間も自由時間となったため、今まではまともな時間が取れなかったITの勉强やコミュニティ作成をしようと思った次第です。
周りが勉強していると勉強する合図と言われているため、僕もある程度、周りのように勉強しようと思っていましたが、IT系の勉强が楽しすぎて、気づいたら前期が終わりました。
もちろん、一部基礎科目の映像授業は見ましたが到底目標としている分には追いついていませんでした。
前期の試験前には、その前期の知識のベースを作成するために動画を見て知識をまとめていました。ある意味CBTのためのベース作りをしていました。
ちなみに、試験期間もある程度ITの勉强をしようとしていると再試にかかったため、2週間の自粛を行ないました。
自粛明けにApple製品の発表があり、再燃しましたが、無事試験と両立できました。
後期が始まると、CBTの勉强を始めたという声や、横目で見ると演習状況を表す点が移動するようになりました。
中には、1日8時間勉强をしている人もいました。一方、テスト期間から開放され、自粛期間に記事をかけていなかった僕は、HHKBで文字を書くことに熱中していました。
そんなある日事件は起こりました。
今まで、勉强のスタイルとして、goodnotes5+Ankiを使っていた僕でしたが、1つだけ大きな不満がありました。
それは知識をつなげることができないという点です。goodnotes5は、神アプリと称されることもあり、使い勝手や画像・手書きの親和性が高く、勉强には非常に向いていると思います。
しかし、学習した内容を他の分野とつなげることは少し難しく、また、Ankiがテキストベースのアプリであることもあり、暗記する内容をつなげてためておくのにも向いていませんでした。
その対抗策としてOnenoteやEvernoteがありましたが、どちらもしっくりこず、安定性の課題もあったため、国試に向けて知識を貯めておくベースとするには不十分でした。
僕がそのように感じていたように、海外の方々も同じように感じていました。その解決策としてAnkiのアドオンで知識をつなげたり、階層をもたせたりするようなものが開発されていましたが、Obsidian、RemNoteという知識そのものをテキストで管理して繋げるようなサービスがいくつかでました。
このうち、Obsidianは当時安定性もあり、Markdown+画像という医学の知識管理に適していたため、知ってすぐに使い始めました。
CBT合格体験記(表)を読んだ方は御存知の通り僕は、知識を収束させるために問題のやり方を考えようと言っています。
これに従うのであれば、CBT3-4ヶ月前に新たな重いツールには、例えどれだけそれが有用であっても手を出してはならないはずです。
しかし‥‥今まで求めていた機能を搭載したアプリを前に我慢することはできず、そこからObsidianやその周りの知識や機能の勉强をはじめました。
その辺りで同級生と話した時に、すごく不思議な顔をされました。
それもそのはずです。
知識管理(PKM)やEvergreennote zettelkasten、Markdownやその記法の英語ベースの記事を読み漁ったり、Redditを見たり、ついにはdiscordのグループで投稿を読み漁ったりとしていました。
時は少しさかのぼり、medical iPad部やITの勉強が落ち着いた7月下旬。さらなるITの勉强をするために企業インターンを検討していました。
8月からテスト期間を除いた12月までの間、某所でインターン的な業務を行なっていました。もちろん、フルタイムのような働き方はしていませんでしたが、エンジニア的なことをしていたので、コードを書くのが楽しく、Obsidianと並行して時間を大量に使っていました。
そして、その合間にCBTの勉强が始まりました。QB1周目を解いて、進捗が生まれたことを良いことにObsidian関係の記事を読み漁っていたら日が暮れていたこともありました。
また、12月(CBT1月前)はインターン関係の行事で少し忙しくしており、あまり勉强の時間が取れない日もありました。動画をみていたとはいえ、気づいたら基幹教材であるQBを1週間ほどやっていない時期がありました。
1月になるとCBTに全振りするために、インターンはやめました。しかし、勉强の手段としてObsidianを使っているので、気づいたらアイデアが湧いてきて色々なノートのパターンを試したり、関連する事項を調べたりしていました。
一応、全ふりしていましたが、頭のどこかにはObsidianの使い方が入っていました。
残り1週間にもなるとさすがにObsidianの使い方を試すことはなくなり、ある程度習熟していたため、その機能を使って、知識の理解や定着を行なっていました。
また、先程は書いていませんでしたが、12月くらいから新たなインターンから声をかけられて、CBTの2週間前に面接を行なっていました。さすがに勉强をしないといけなかったので、面接だけにとどめていましたが、頭の中にはそちらのインターンでのアイデアなどが巡っていました。
ここで書くだけでもかなりお腹が一杯になりましたが、学年に資料を共有する手段として、Notionの管理とslackを作成していたため、空き時間で記事がかけない際には、未来の自分の試験対策も兼ねてそちらの編集もしていました。
なんというか書き出すと、自分こんなことしてたんだな。正気かな?とちょっと思いながら書いていました。IT系に始まり、IT系に終わったそんな1年だった気がします。
もちろん医学の勉强をすること自体は嫌いではないのですが、それをIT関係が圧倒的に上回った形になりました。
5年生の実習に向けて知識の作り方のベースが作成でき、医学の基礎的な知識が身につきました。また、IT系やそれにまつわる経験や知識もかなりついたのかなと思っています。
こればかりは、医学のようにテストが存在しないため、定量的にはかることができません。
これからCBTの勉强をする人は、勉强の理想と実際を。もう既にCBTが終わっている人は読み物として楽しんでもらえたらよかったです。
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