02 Anki for me:Anki学習間隔設定を中心とした設定
Ankiを使うにあたって自分の学習に合わせた設定をしましょう。
僕の他のnoteと同じように以下のように難易度を分けて説明します。
ダウンロードしたAnkiアプリに対して以下のような設定を行なっていきます。
上記の設定は、大きく2つに分けられます。
同期の設定をする理由
Ankiで作成したカードはAnki webのクラウド上に保存することができます。保存しておけば、パソコン・iPad・スマホなどで同期してカード学習をすることができます。
このクラウドは無料で利用できるのに、どれだけの量でも利用できる優れものです。また、ローカルに保存していてデータを吹っ飛ばした…なんてことを防ぐためにも同期の設定はしておきましょう。
学習の設定をする理由
Ankiとは元々、海外の人が日本語を暗記するために作ったフラッシュカードアプリです。それが今では言語の学習以外の様々な学習に使われています。
Ankiでは、SRSを導入しており、その初期値が適当に設定されています。この値は全ての勉強に有用とは言えません。
ある勉強に適切な値は、別の科目・分野において適切では無いので当然と言えば当然です。
このため、自分が勉強する内容によって個別に学習の設定をする必要があります。
では、アプリのダウンロードを行なうところから順番に設定していきます。
Ankiをダウンロードしよう
という感じで使う端末にアプリをダウンロードします。
僕は
と使う端末を分けています。
パソコンでAnkiアプリをダウンロード
公式サイトからアプリをダウンロードできます。Ankiアプリをアップロードする際には、同じように公式サイトから上書きしても良いですし、アプリ内にでる、アップデートダイアログからも行なうことができます。
Ankiのパソコン版限定の機能として、アドオンがありますが、このアドオンは全てのAnkiのバージョンに対応しているわけではありません。
定期的なアップデートが必要ですし、逆にアップデートによりアドオンに不具合が起こることもあります。
この辺りはスマホなどのアプリと同じですね。
iPad、iPhoneで使うには課金が必要
iPad、iPhoneでAnkiのアプリを使う場合には3000円の費用がかかります。
このアプリの費用はとても高いのですが、パソコンを含め全てのAnkiアプリは日々改良されており、広告が一切なく、クラウドストレージも無限に開放されています。
この開発費が全てiOS、iPad OSの買い切りの費用から出ているため、感謝と応援の気持ちを持って買いましょう。
また、Ankiを始めるのが少し面倒くさいなという人も、お金を払ってしまえばそれ以上の利益を自分にもたらしたいと思うはずなので、そういう意味でもおすすめです。
一応、iPhone、iPadで無料Ankiを使う方法は他にもあります。
Ankiappとかいうやつや、Anki webがよく代わりのものとしてあげられます。結果からいうとこれらではAnkiの機能を十分に使うことができないため、おすすめしません。
Ankiのアカウント作成の方法
Ankiのアカウント設定には、それぞれのアプリ上のプロファイルと、同期用のAnki webでのアカウント作成の2種類があります。
プロファイルを設定
プロファイルとは、ユーザーのようなものでアプリ内でいくつでも作成することができます。勉強の内容などにより分けることもできますが、管理の手間がかかるので基本的には1つにしておいたほうがいいです。
名前は分かり易ければ何でも良いので、適当につけて下さい。(自分の名前をつけるのもいいですが、勉強の内容をつけておくほうがわかりやすいかと思います。)デフォルトの設定では、User1と設定されいます。
また、複数の端末でAnkiを使うのであればそれぞれの端末でプロファイルの作成が必要です。
PCとモバイルの名前が一致していなくても後に設定するAnki Webのアカウントが一致していれば問題ありません。
プロファイルを使うメリットは大きく分けて2つあります。
勉強の内容を分けられる
例えば、歴史と英単語と法律のように全く関わりがなさそうな事柄を勉強するときには、同一のAnkiでやる必要がありません。このようなものを複数勉強するのであれば分けたほうが良いかもしれません。
特にモバイル版のアプリでは、現在入っているプロファイルで勉強するべきカードの枚数が通知として表示されます。そのため、勉強していない項目を一緒のプロファイルに入れてしまっては、無駄に通知が表示されてしまいます。
同期の速度を速くできる
Ankiでは、基本的に演習や編集した内容が交互に同期されます。このため、外でスマホで演習して同期ボタンを押すのを忘れており、家でパソコンで演習してから同期ボタンを押すなどするとそれぞれの演習内容が反映されます(1番新しい状態が強制的に上塗りされません。)
しかし、大幅な設定の変更を加えるときのみ、相互ではなく、アップロードかダウンロードしかできなくなります。
このときには普段より多くのデータをやり取りするため、少しでも枚数を減らした方が通信にかかる時間が少なくなります。こういう意味でも勉強の内容ごとにプロファイルを分けるべきだと思います。
Ankiの同期設定
Ankiの同期設定をしておけば、他端末で確認できるだけでなく、データのバックアップをとることができます。そのため、必ず最初に設定しておきましょう。
Ankiの同期設定については、以下の記事でも解説しています。
Anki webでアカウントを作成
Anki webにてアカウントを作成します。このアカウントごとにデータが保存されます。
アプリでログイン
アカウントを作成したら、パソコン・iPadなど使用する端末それぞれのアプリ上でログインします。手っ取り早くログインをしたいなら同期ボタンを押せばokです。
ログインするように求められるので、ここで先ほどAnki webで登録した内容を入力します。
学習環境を整えるための設定(前編)
Ankiのアカウント周りの設定が済んだので、ここからは学習設定に入ります。
学習環境を整えるための設定として、以下のようなものがあります。
デッキを作成し、カードを作れる環境を整える(テンプレート読み込み)ことで自分の知識をカードにする準備が整います。
また、学習の設定、学習効果を見られるようにすることで、カードを演習する準備が整います。
デッキの設定
Ankiでは、フラッシュカードの集合体を「デッキ」として作成してそのデッキの内容を演習します。デッキの下部にはサブデッキを作ることもできます。
このため、デッキは演習する区分ごとに作成しましょう。
基本的に同じように多数の科目を勉強する人は科目ごとに作成していけば良いと思います。
ただし、科目内において別で演習をしたいもの(外科や腫瘍、心電図検定やUSMLEなど)はサブデッキを作成しておくと混ざらずに演習できます。
大学の試験などで複数回に分けてテストをやるようなところでは科目ごとに分けておくことで演習をしやすくなるでしょう。
デッキを作っておいてサブデッキへと区分けするのは少し大変ですが、分けている分はメインのデッキにて演習できるので、不安だったら分けておきましょう。
また、デッキは通常のもの以外にもフィルターデッキを生成することもできます。初期の段階では余り使う機能ではないと思うので今回は説明しません。
学習グループの設定
デッキの設定にはもう1つ。学習グループの設定があります。Ankiを使っている理由の1つに、SRSを自由に設定できることがあります。
そもそもSRSとは学習の効率化に最大限効果を発揮するであろうタイミングで復習するシステムのことですが、その最大限効果を発揮するタイミングとは勉強する内容によって異なります。
このため、学習の設定は個別に設定することをおすすめします。
この設定については学習の設定にて詳しく説明します。
パソコンとモバイル版では以下の場所からデッキの設定ができます。それぞれ場所が全く違うので注意が必要です。
デッキのグループを作れば、複数のデッキへと設定を使用可能です。サブデッキなどにも個別に設定を割り振れます。
以下では、学習の設定をしていきますが、その前にAnkiの演習方法や復習間隔のアルゴリズムについて説明します。
Ankiの演習
AnkiはSRS(Spaced repetition system)を使ったフラッシュカードアプリです。(再掲)
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