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言葉という鋭利な刃物


“例えば自分が20歳の誕生日に母親から「お前なんか産まなければ良かった」と言われた方がいます。”

またまたのりさんの記事引用なのだが、私も言われたクチなのでつい。
私は養女で引き取られた。そして精神的に狂った時に言われた。
「腹が痛まない子は胸が痛むって本当ね、老後を見てもらおうと思って引き取ったのに」
狂っていながらもこの言葉は強烈に私の心に刺さっていていまだに深く刺さったままだ。

とてもとても悲しい言葉。私の存在を全否定してきた言葉。
かれこれ言われてから15年ほど経つが刺さった言葉は未だに抜ける気配がないどころか、なお一層私を痛めつけてくる。

もう施設へ送り込んだし、家に戻ることはないんだからいいじゃないか、ともう一人の私が慰める。
しかし、毎日帰宅するたびに(もしかして居るんじゃないだろうか)という恐怖心はぬぐえない。帰宅するたびの恐怖心に耐えきれず、部屋に戻った時に叫んだこともしばしば。ご近所さんごめんなさい…なのです。

恐怖心と罪悪感と長年の情(のようななにか)に引っ掻き回されて毎日落ち着かない。時間を気にせず自分時間で過ごしていいはずなのに出来ない。
母がいた時のような動きになってしまって一人で勝手に疲れている。
施設へ入所してまだ2か月ほどだから仕方ないのか。
1日1日を過ごすのが精いっぱいで自分を見つめるとか過去を洗い出すとかそんな余裕が全く出てこないし何だかいつもバタバタしてしまう。

恐らく母がこの世からいなくならない限り(いやいなくなっても怪しい)私が落ち着くことはないんじゃなかろうか。
常に何かに追われているような見えないものに責め立てられているようなそんな日々に疲労しまくっている。

むずかしいな。自分を見つけに行くのって。どこにいるんだろう。

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