「ボール」じゃなくて「道」
最近気づいたこと。
「ゲームの勝敗に目が向いているなら、小学校低学年の初心者はボールに寄らない。」
ということ。(サンプル数は少ないけど)
それにより、「ちびっ子は団子サッカーになる」は、「ボールに触りたい」が勝敗より優先されるから起こる現象なのでは、という仮説が生まれた。
もちろんボールに触りたい気持ちはわかるし、最初はそれで良いと思う。
ただ、周囲の働きかけよって、選手達を「ボールを触る」の方向に導いてしまっているときがあるのではないか?という考えも生まれた。
例えば。
ボールを扱うトレーニングばかりをすれば、それを試合でやりたくなるのは当然だから、ボールを触りに行くと思う。
試合での評価がボールに関わることばかりなら、それを優先する選手が出てもおかしくない。
プレー中の声がけがボールについてばかりなら、ボールに注目するのは当然。
今回はこの「声がけ」というか、「言葉」についての記事。
「ボールをもらいにいけ」とか「もっとボールに触りなさい」とか「ボールにプレッシャーに行け」とか、試合などでよく聞く指示のなかには”ボール”が含まれてる言葉は多い。
でもサッカーはボールを触る競技じゃなくて得点を取り合う競技。
全員がボール触ることばっかりやっていても試合での有利は得難い。
だからその”ボール”を変えられないかな?と思って出てきた言葉が”道”。
「ボールをもらう」→「道を作る」
「ボールにプレッシャー」→「道を塞ぐ」
これなら自然と良いポジションを取れそうな気がする。
「”どこ”への道」かもハッキリとイメージしやすい。
「道」には「目的地への道」だけでなく「逃げ道」や「空路」もある。
ゴールに辿り着きやすい道を「高速道路」って言ってもいいし、ボールが通る方向が決まっているなら「一通(一方通行)」、追い込む(追い込まれる)場所を「通行止め」、個人のドリブル打開を「開通工事」、などなど例えもたくさん作れそう。
パスを受ける味方が次と繋がってなければ「道つないで」、守備時に味方と方向を分担する時に「そっちの道は頼んだぞ」とか、試合中の言葉としても言いやすい単語だと思う。
「サポート」や「スペース」と同様の意味では使えないけど、特に小さい子には「道」の方がわかりやすい表現かも知れない。
どうでしょう?
道。
とりあえずプレー中に「ボール」という言葉さえ我慢できれば、「ボール」に集まるだけの現象は減らせると期待。
終わり
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