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ジュニアのゴールキックが全部相手のチャンスになっちゃう問題を解決するアイデア


ジュニア年代、特に低学年のゴールキックは、コーナーキック以上に相手のチャンスになることは、きっとあるあるですね。

キックが飛ばない子供達のゴールキックが自ゴール前に密集した相手にボールを取られてピンチになる、ってやつです。(↓こんなの)

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「ボールを外に出してない方のボールとして再開する」ってのが平等性なんだけど、このジュニアゴールキックは「ボールをわざと出した方が得する」っていう公平性に欠けたものになってます。

「コーナーキックより相手のゴールキックにした方がチャンス」ってルールとして破綻してない?と思うのですが、日本の各地の公式戦ではまだまだ一切ルールを変えない大会運営を心がけているでしょう。

ゴールキック時に一定の場所まで下がらせる”リトリートライン”、という海外のアイデアもかなり知られていると思うのですが、そういうのにも頑なに対応しませんね。なんでなんですかね。

他にも、「ゴールキックはGKが手でボールを持った状態から始める(パントキックあり)」とか「ゴールキックはペナルティエリア内のどこから始めてもよい」とか、ジュニアゴールキックにありがちなサッカーを楽しめなくする”無限ゴールキック地獄”にしないルール設定はいくらでもあると思います。

絶対公式戦では採用しないんでしょうけど。子供達にサッカーを楽しませるより、ルールを変えることによる責任を負いたくない、っていうのが我々大人の本音ということでしょうか。

近年ゴールキックのルールは変わり、「キックしてペナルティエリアを出たらインプレー」から「キックしてボールが明らかに動いたらインプレー」になりました。今まではペナルティエリアを出るまで誰もボールに触れなかったけど、ペナルティエリア内にいる味方にパスが出来るようになった、という変更です。

それによって世界中のゴールキックのやり方が変わったと同時に、日本のジュニアゴールキック問題は多少良くはなりましたが、まだまだ問題は解消されたとは言い難いのが現場からの声です。

もちろん、「キック力の向上」や「配置&パス回し」などで解決できれば良いのですが、低学年はそれもなかなか難しいです。解決するとしても時間がかかるので、成長するまでの間は「ゴールキックになったらクソゲー」っていうサッカーをやるしかありません。

そもそも8人制っていう人数もコートの大きさも、低学年には合ってないと思いますけどね。それも絶対変えないですよね。

という愚痴はここまでにして。

どんなに愚痴ってもルールを変えることはもう期待できなそうなので、自分たちのプレーでこの問題を解決する必要があります。

でも先程も言ったとおり、「キック力の向上」「配置&パス回し」の解決は即効性がなく、正直上級者向けで難しいです。

なので他のやり方を2つほど考えてみました。


1つ目。

『ゴールキックを後ろに下げて蹴っ飛ばす作戦』。

飛距離が出ないのが問題なら飛距離を出そう、ということで。

ゴールエリア目一杯の前にボールと味方を置き、ゴールラインより後ろに立つゴールキーパー(キッカー)にボールを転がして、それを蹴っ飛ばす。です。

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止まってるボールを蹴るより、向かってくるボールを蹴る方が飛ぶのは、世界共通です。

ジュニアのゴールエリアは4mあるので、2〜3m転がして蹴れれば良いかなと。

最初に転がした選手はすぐに避けるようにしましょう。

念の為ゴールの正面ではやらない方が良いかもしれませんね。(空振って自ゴールに入った場合は相手のコーナーキックになりますが、かすったり、ボールを転がす選手に当たって入ったりしたらオウンゴールになっちゃうので)

転がす時は足の裏で転がすほうが精度良く出来ると思います。やや横方向に転がした方が蹴りやすいという選手もいるかもですね。

自信があるなら、最初の転がしを、つま先ですくって浮かせるのに変えれば、もっと飛距離は出せそうですね。(そんなに器用なら普通にゴールキックでも良さそうだけど)

ゴールキックのルールが変わったことによって可能になった作戦です。

そういえば、フリーキックでは両足で持ち上げる方法が認められてる文があるけど、ゴールキックのところにはこの一文が無い。ゴールキックは両足で持ち上げるのはダメなのかな?

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2つ目。

『全員ペナルティエリアに入っちゃおう作戦』。

すぐに取られちゃうのが問題なら取られても大丈夫なようにしよう、ということで。

味方全員ペナルティエリア内に入っちゃいます。なんだったら蹴る方向(ボールを置いた場所の近く)に味方を集めちゃいます。

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これで開始すれば、「相手に取られて即ピンチ」は防げると思います。戦術的指示も低学年にもわかりやすいと思います。

エリア内の味方にパスをするもよし、その方向に蹴っ飛ばしてもよし。

そしてたぶん相手はこうなります。

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もしこうなったら、この図で言うなら開いてる左側に蹴れば、ゴールキックをすぐに奪われることはなくなりそうです。そんな応用編を覚えられるかどうかはわかりませんが。

そういえば昔、「ペナルティエリアに他の味方は入っちゃダメ」って教える審判がいたけど、その審判は、ゴールキーパーじゃなくて味方が蹴るパターンのゴールキックには何も言わなかったんですよね。「いや、入ってるじゃん!」って心の中で突っ込みましたが、今はどうしてるんでしょうか。

たまに子供でも「え、ゴールキックのときってペナルティエリア入っていいの?」っていう子もいるので、ルールを覚えるためにこれをやるのもありかもしれません。


ちなみに、1つ目と2つ目を合わせるとこんな感じ。

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どちらも私はやったことがないので、やってみた結果どうなるかは責任は持ちません。

でも子供達が面白そうだと思ったらやってみても良さそうですよね♪


以上、そんな思いつきのアイデアでした。


終わり

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