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見えてるものを見えてるままどうにかしようとしても見えてるところしか変わらない


タイトルがラノベぐらい長いですね。

書き殴りたいことがあったのですが、タイトルが思いつかずこんな感じになりました。


さて本題。

これを書こうと思ったきっかけの一つに、最近Twitterで見かけたとあるやりとりがありました。

それは「子供達がふざけないために怖いコーチである必要もある」という内容のものでした。

この考えを否定するわけでは無いですよ。

なんか事情があるのかも知れないですし。

けど、思うことがあります。

「それってその場がなんとかなるだけなんじゃない?」と。

だからもっと違う方向から考える必要もあるのではないかと。


例えば。

そもそものところですが、子供達がふざけてはいけないのでしょうか?

そうだとしたらそれはなぜでしょうか?

「ふざけないことが当たり前」という思い込みが自分に無いでしょうか?

ここらへんを考えると、実はふざけても良かったという場合もあるかもしれません。


他に。

怖いコーチじゃないと、ふざけずに話を聞いてもらうことができないのでしょうか?

子供達はテレビ、いや今の子はYou Tubeかな?。とても集中して見ると思います。

You Tubeって怖いですか?

なぜYou Tubeの話はふざけずに聞いて、コーチの話はふざけて聞くのでしょうか。

こんなことを考えるのも面白いと思います。


タイトル通り、「見えてるところを見えてるままどうにかしようとする」行為は「見えてるところしか変わらない」ものです。

こうやって見えてるものの仕組みを考えて、その仕組の解決を試みると、最近流行りの「持続可能な解決」にすることが出来るかもしれません。

ちょっと変な例えですが、「よく痔になる」っていう人が、痔ができる度に患部に薬塗ったりして一時的に良くなったとしても、「長時間お尻に負担がかかる座り方をする」という環境を変えなければ、ずっと痔になり続けますよね。そっちの環境の方を改善する必要がある、っていう話です。


サッカーの指導についての情報でもよく思うことがります。

「これをやるとこういうプレーが出来るようになる」という練習やメソッドの紹介はよくあります。

これも目に見える部分の改善ですね。

でもその練習やメソッドをやることで、「選手たちはどんな考え方になるのか」というところに触れた紹介はあまり見たことがありません。

私は、サッカーにおいては、この「考え方」が「持続可能」に紐づくと思っています。

一時的になにかしらのプレーが出来るようになったとしても、それを活かすような考え方を持っていなければ、その後、他の環境や上のレベルでやる時に、その出来ていたプレーを適応させることは難しい、ということがあるからです。

が、その「考え方」の変化に言及されることは珍しいです。

「何が出来るようになるか」という目に見える変化に注目が集まります。

ちなみに「考え方」は「戦術」のことじゃないですよ。

サッカーやそれに関わる物事をどう捉えるか、ということです。


サッカーはこの「見えてない部分の解決の重要性」を知るには良いスポーツですね。

「得点力が低い」という見える問題があったとして、それを解決するために「とにかくシュートを打て」「全員がもっと相手ゴール前に行け」では、一時的にその問題が解決することがあっても、また行き詰まることがあるのは間違いないです。

得点力の低さの原因が「センターバックが弱点で、それを全員でカバーする意識が強いから、相手ゴール前に力を使うことが出来ない」かもしれないです。

そしてその原因を作っているのが、選手の育成や獲得方針だとしたら、そこから手を付けることが「持続可能な解決」に繋がるでしょう。

サッカーはいろんなことを教えてくれます。


そういえば「見えてるものを見えてるままどうにかしようとする」はコロナ対策でも見られますね。

「夜の飲み会でクラスター発生」となれば「よし!夜に飲み会を出来ないようにしよう」というのがそうですね。

なぜ飲み会が発生するのか、飲み会に変わるものは何なのか、飲み会を禁止したら余計にそれをやろうとする人が増えないのか、などなど「持続可能な解決」のために考えられることはたくさんあります。

きっとそういうのも考えた上での発令だとは信じたいですが、実際に起きていることは「飲食店で飲み会をさせない」という見えてるままどうにかしようとしてるような対策に、私には見えちゃってます。


レジ袋有料化も「見えてるままどうにかしようとする」に感じてます。

環境について考えるきっかけとして有料化にしたという話を聞いたことがありますが、実際にレジ袋きっかけで考えてますか?

これもね、なぜレジ袋などのプラスチックゴミが多く生まれる社会なのか、という部分を考えると、共働きが推奨されたことによって働き手も子供達もお弁当を買う必要が増えたから、が原因かもしれないんですよね。

そういうところを変えられないのなら、レジ袋有料化の効果は薄いのかも知れません。


以上。

見えてるものを見えてるままどうにかしようとしても見えてるところしか変わらないから、見えてるものを持続可能に変えるために、他の方向から物事を考えてみよう!という話でした。

「持続可能」の使い方が少し乱暴でしたね。


終わり

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