親子ほど相性が悪いようにできている。

ここ2年ほど、ずっと身内の訃報が続いている。
冠婚葬祭の経験が乏しい私は相手からこうしてくれ と言われないとろくに線香もあげに行けないほど。
というのもずっと転勤族家系で、あちこち転々としていたり、両親の離婚やらが重なって親戚は散り散り。
訃報を聞いてすぐに駆けつけるというのが思いつかなかった。

更には父方の親族は特にあまり思い入れがなく。
母が父方親族を基本的に嫌っていたであろうことが子どもの頃から見て感じ取っていたのもある。

なんだけど、最近その父方親族の訃報が続いて正直まいった。

祖母の時は流石に香典、電報とうったが もう何十年連絡とっていない大叔父に対しても電報の要請があったり…
そして今度はその妻も亡くなったと。
お悔やみ申し上げますとしか言えなかった。

これって薄情なのかな 非常識なのかな?
わざわざ連絡を寄越すということはまた電報でも打てということなんだろうか とか、そんなことを悩む時間が苦痛だった。

それぐらい自分には思い入れのない親族なんだけど父にはわからないものなのかな。
その割に結構勝手なこともして事後報告もしてくるから(割と重要なことを)
父の考えていることはよくわからない。

母も最近 変な人だなと思うようになった。

そしてしみじみ思うに、私は両親をこんな人だと心のどこかで仮定していたんだろうな。
実際は腹の中なんか何もわからない、全く明かしてくれない両親。
だからこんな歳を重ねてもいまだによくわからない人たちだと思う。

私が沖縄から夫の転属で北海道に引っ越すことになった際、母は

「見送るのは寂しいから」

と言い、引越し当日はおろか前日も全く顔をださなかった。
私が寂しいと思うなど微塵も考えてないのだろう。
なんにせよ、自分の都合が一番大事な母なのである。

この時にこの人とは根本的に考え方も性格も違う。
と確信したのと、
自分も子育てしていて薄々感じていたけど
親子ほど相性が悪いようにできている。
(理解しがたい、似てない者同士)

と強く感じた。

父と娘はもう5年ほど会っていないし、母も多分余程なことがないと会うことはないと思う。
それは会いたくないわけじゃなく、会わなくてもなんら感じないから。
会いにきてと言われたら行くかもしれないけど、自分から行く理由がない。
“普通”は孫を連れて会いに行くものなんだろう。

娘にとって何かあった時に甘えられるのは夫の実家が助かると思っているし、できる限り娘と会って欲しい。
年に1回も会わなかった時期もあったけど、これからは最低限そうしたい。
この感覚なんなんだろうな。

本当は大好きな母方の祖母のことを書き留めておこうと思ったのに、両親の話だけで1000文字もいってしまった…


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