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for serendipity1001「坑道に吊されたカナリヤのように詩人はいち早く毒を感じる。つまりこの世において詩人が必要なのはその毒のためだ。」

詩人・永瀬清子さんの『短章集 蝶のめいてい/流れる髪』(2007)より。

坑道に
 坑道に吊されたカナリヤのように詩人はいち早く毒を感じる。
 つまりこの世において詩人が必要なのはその毒のためだ。
 カナリヤが抗議できないように詩人は抗議できない。なぜなら相手は実は「運命」そのものなのだから。
 「資本家」や「政治家」ではなく……。
(129p)


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