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朝の襲来

 熱を帯びた内側の襞は裏返し、傷を負った鎧の下で吐き出す言葉は面汚し
 
 朝が来る

 弓なりの細い光、数多の瞬きはビルの海原と溶けてひとつになり

 朝が来る

 輝きは万人のもの、高慢な光に侵され立ち尽くすのはサダメ

 ただ私だけがひとつになることもできず、襲来する朝に疼く傷を抱き、支配者が万人に向ける笑みから身を隠し、鎧の下に光る弓矢を握りしめる

 

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