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どうして夏の暑い日には塩分が必要なのか

普段は血糖のコントロールによる体型や体調の調整方法を指導しているイグザルトの塩見です。

夏は塩分を摂れというけれど、どうしてなのかいまひとつ理解できない方も多いのではないでしょうか。原理を理解すれば予防しやすいので、簡単に説明していきたいと思います。

結論から言うと「汗腺でナトリウムを再吸収できず、失ってしまうから」です。
以下でもう少し具体的に説明します!

人間の体はタンパク質でできていますが、体温が上昇しすぎると白く固まってしまいます(鶏肉を茹でると白く固くなるのと同じです)。これを避けるため、人間の体温はできるだけ一定に保たれています。

汗は体の熱を冷ましてくれます。蒸発するときに体の熱を奪う「蒸発熱」と呼ばれるものですね。

この汗がどこから来るかというと「汗腺」と呼ばれる場所です。毛穴の近くだったり、毛穴に繋がったところ、というかもうほぼほぼ毛穴から出るとイメージしていただいて結構です。

汗の元々の原料は血液ですが、本来は汗腺の根本部分でナトリウムを取り除いた水に近い状態で排出する機能があります。

しかしこのナトリウムを取り除く作業というのは、そこそこ時間がかかることです。暑い日のように「急いで汗を出さなきゃ体温が上がってやばい!」という場合で体は「背に腹は変えられん!ナトリウムを失ってもいいから体温を下げなきゃ!」と判断します。

そして汗をかくと喉が渇くのですが、ナトリウムが減っている状況では水分が血管の外側にばかりたまるので、喉の渇きは収まりませんし血圧が下がったり脈拍数が増えたりしてしまいます。

思ったより文章が長くなってきてしまいましたが、、急速に汗をかいたときは一度、自分の汗を舐めてみてください。それでしょっぱければナトリウムが体の外に出てしまってるということになります。

体験すると忘れないですからね笑
お子さんやお年寄りの方に注意喚起するときに、ぜひぜひ伝えてみてください。


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