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振り向いたら負け

先日、美容院に行ってきました。

私は上京して一年ほど経つのですが、美容院は特に固定せず、毎回新規のお客として来店しています。

今回は男の美容師さんでとても対応がよく、私のフワッとした相談にも丁寧に答えてくださいました。(ありがとうございました!)


帰り際、「もし何かあったらこちらに連絡くださいね!」と名刺をいただき、店先まで案内してくれました。私の経験上、ほとんどの美容院の方々が最後まで丁寧に対応してくださるイメージなので、特に違和感なく「ありがとうござました!」と言いながら何回か会釈をして店を後に。

美容院のあとって、なんだかいつもより自分が輝いている気がして。マスクの中でにやけちゃったりなんかして、るんるんで数メートルほど歩いたとき。

「あれ、そういえばまだあの美容師さん、私のこと見ているのかな・・・」

きっと、皆さん一度はこの状況を経験したことがあるのではないでしょうか。店員さんが、お客さんの姿が見えなくなるまで会釈or見つめている、"あれ"です。

私も久しぶりにその状況に遭遇して、なんだか背中がソワソワ。
ちょっと姿勢を正そうかな、、歩き方変じゃないかな、、なんていらぬ意識が働いて、結局イヤリングを直すフリをした気がする。←一番不自然

しかもそういうときに限って、割と長いストロークが続いていたりするんですよね、、笑 早くあの角を曲がりたい、、!とひたすらソワソワした気持ちを抱えながら歩いていました。


あの状況、なんとも妙ですよね。
店員さんからしたら、(形式的に行なっているとはいえ)店を出た後も見えなくなるまではお客様を大切に見届ける、という素敵な意図がほとんどだと思いますし、全く否定するつもりはないのですが、お客の立場からしたらなんとも言えない居心地の悪さを感じてしまうのは私だけでしょうか?

「お店」という空間と「プライベート」という領域の間に謎の間が生まれる感じ。
しかも今回そのお店が「美容院」っていうのも他にはない特殊な時間で、私はちょっと緊張するタイプだったりするのでより身構えてしまいます。だからこそプライベートに戻れたとき、「ふぅ〜。」って一息つきたくなります。(なので全く緊張しない人にとっては通じない話題かも)

その「ふぅ〜。」のタイミングが、謎の間によってぎこちなくなっている気がしてならないのです。少なくともあのときの私は、角を曲がってようやく「ふぅ〜〜〜!」ってなれました。


じゃあ、店内でバイバイすれば解決するのか?
そうもいかない事情はありそう。きっと最後まで見送ってくれることは顧客満足やお店の評価にも繋がるだろうし。いちいち「店先までご案内しましょうか?」って聞くお店もやりとりが増えてなんだか煩わしい気がする。

私自身、別に嫌な気持ちがあったわけではなく、むしろ店先まで案内してくれたこと自体は率直に好感を持てました。(どっちやねんって話ですが、実際そうだったので、、)でも、やっぱり別れた後の見送られているときは、居心地が悪いんです。これ、どうしたらいいのでしょうか?笑

店員さん側からしたら、お客に圧をかけているつもりなど滅法ないでしょう。むしろ「あのお客さんは喜んでくれたかな〜」とか考えて下さっているかもしれません。きっと道中で一度振り返ったら、ニコッと笑って会釈をしてくださることでしょう。だから気にせず堂々としていればいい。

そんなことはわかっている!わかっているのですが、
片想い同士の男女がバイバイした直後、振り返ろうか、振り返らないか、謎の駆け引きしているシチュエーションが脳内をよぎるんですよね。笑

しかもここで振り向いてまだ店員さんがいたらいいけど、もし万が一いなかったら私、恥ずかしい、、みたいな意味のわからない片想いが出来上がってしまうわけですよ。客と店員なのに。でも見送られていたらいたで、それも恥ずかしいんですよ!私のこと見ないで!みたいな!笑


うわーこれ伝わってるのかな。
言いたいことがごちゃついてきましたが、つまりは

「振り返らないと状況がわからないが故、完全プライベートになりきれない自分。(でも振り返ったら振り返ったでちょっと気まずい)」

そんな、絶妙な間に気づいた私でした。
グダグダ書きましたが、個人的にはこの奇妙な間、良い意味で刺激的なので、そのままで構いません!(どっちやねーん!)


・・・ま、実際のところ私が美容院帰りに美容師さんに見送られていたかどうかはわかんないけどね。
「ここで振り向いたら負けだ!!」と思って、振り向かなかったので!!笑

曲がり角を曲がった後の私はといえば、良い匂いのする髪の毛と共にルンルンで歩いておりましたとさ。美容師さんありがとう。


さて、日常に紛れたこんなちょっとした気づきを、「今日の議題」としてシリーズ化してみたいと思います。(今日、といいつつ不定期ですが)

日々頭の中でごちゃごちゃしている私の考えをアウトプットする場にしたいな。それがもし皆さんにも興味を持ってもらえたなら、心底嬉しいです。

ちなみにこれまでの投稿にもちょこちょこ出てきていますが、私は佐藤雅彦さんの表現物や考え方が大好きで、尊敬するクリエイターのお一人です。このマガジンを始めたのも、佐藤雅彦さんの「考えの整頓」「ベンチのあし」を読んで刺激を受けたから。

なので、多少書き口が似てしまうかもしれません。。
不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。

憧れの方だからこそ、一応一番最初の投稿でお伝えしておきました。

投稿が増えるにつれ、私の色が出てきたらいいな、と思っております。
今後ともよろしくお願いします!


(追記)
マガジンどうしていこうか整理中。
もう少し投稿をためてから考える。今日の議題のネタだけ溜まる一方。。。

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