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ちいさい本棚

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ちょこっとだけ、私のちいさい本棚をお見せします。
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記事一覧

ゴールデンスランバー / 伊坂幸太郎

ずっと書こうと思って下書きに入れっぱなしだった。。 そうこうしてたらすっかり内容忘れてしまった。あかん とりあえず一度は読み終えたということで、残しておきます。 伊坂幸太郎さんの代表作の一つと言われています(私情報)。 でも確かに忘れてしまったように、私にはめっちゃピッタリハマった感覚はなかったのは事実です。 めっちゃ端的にまとめると、罪のない一般人が犯罪の濡れ衣を着せられて逃げ回る話なのですが、あえて真実を明かさない部分も多く、読み終わった後にその後の展開を考えさせ

死にがいを求めて生きているの/朝井リョウ

螺旋プロジェクト、二冊目。 平成ど真ん中を生きてきた自分だからこそ、まるで自分のことを言われているようですごく苦しかった。共感というよりは言い当てられた恥ずかしさがあった。 何者かになりたくてもがいている自分は、一体何のために生きているのかわからない、でもやりたいことをずっと見つけようと必死にもがいてる少年。 この本でも特に答えを出していない、むしろ答えはないという作者の意図があったように思う。 昔からやりたいことがある人とか、やりたいことはないけれど日々自分のペースで

ヘンテコノミクス / 原作:佐藤雅彦+菅俊一 作画:高橋秀明

私は以前から人間の「行動」とか「認知」に興味があります。 大学院の研究も、人間の認知行動に着目した映像表現を題材にしていました。 当時は認知心理学など、人間の反射的な身体反応をメインに勉強していたのですが(今となってはその知識も消えてしまったのでまた勉強したい。。)最近はもっと人間の行動に着目した「行動経済学」というものに惹かれています。 その行動経済学に惹かれるきっかけになったのが この『ヘンテコノミクス』という本。 行動経済学を題材として、さまざまな人間の行動原理を

シーソーモンスター / 伊坂幸太郎

昨年始まった、8作家競作企画『螺旋プロジェクト』 の一つ、『シーソーモンスター』 いつ購入したか忘れましたが、ようやく読み終えました。 8作品のうちの1作品なのでまだこれからこのプロジェクトの醍醐味を味わっていくと思うのですが、この本単体でも十分読み応えがありました。 この『シーソーモンスター』自体にも『シーソーモンスター』と『スピンモンスター』の2篇収録されていて、その2作品同士の中でも螺旋プロジェクトならではの関連性が含まれているので、むしろ螺旋プロジェクトとはなん

ナミヤ雑貨店の奇蹟 / 東野圭吾

くっそ忙しいなか、行き帰りの電車で読み進めた。 我ながらすごい。 何年か前に映画で観たことがあって、話の内容はなんとなーく知ってたんだけど、本は読んだことがなくてずっと家に積読状態でした(実は借り物)。 映画を観たとき、確か純粋に感動した覚えがある。 何に感動したのかまでは覚えてなくて、本を読んでなんとなく思い出した。 東野圭吾さんの作品は本当に読みやすい。 言ってしまえば、読書初心者向きだと思う。 情景描写に癖がなくて、読み手の目線(想像の過程?)に沿って一つ一つ丁

クジラアタマの王様 / 伊坂幸太郎

読書記録、始めてみます。 というのも、今日たまたまコメダにいて、たまたま本を読み終わって、たまたまnoteを書く時間があったから。でも続けたいな、だからサクッと書いてみる。ネタバレしない程度にネタバレします。笑 しがないサラリーマンである主人公と、そこに必然なのか偶然なのか絡み合ってくる2人の人物を中心に展開される物語。 この本の最大の特徴は、合間に台詞がないコミックパートが挟まっていること。特に説明がない意味深なコミックに、読者の解釈が迫られている感じ。。 私は初め

考えの整頓 / 佐藤雅彦

私が大学院の研究をする過程で知った、佐藤雅彦さん。 映像を中心にメディアクリエイターとして活躍され、東京藝術大学大学院で教授をされています。(もっと早く知って是非生徒になりたかった…) 代表的なもので言うとピタゴラスイッチを担当されている方です。 知識が薄い私は今まで名前も知りませんでした。今ではとても尊敬し憧れています。 この「考えの整頓」は雑誌・暮らしの手帖に2007年1月から2011年5月まで連載された「考えの整とん」に多少の筆を加えたものがまとめられています。