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自分に素直に生きている人が1番かっこいいとずっと思っています。眞鍋 淑郎さん素敵なニュースをありがとう!

少し前になりますが、眞鍋 淑郎さんのノーベル物理学賞受賞のニュースは見ていて本当に嬉しかった。日本にとって近年まれに見る明るいニュースだったんじゃないでしょうか? 内容や研究テーマの先見性もさることながら、一際目を引いたのは、この90歳のおじいちゃんの、素敵すぎる笑顔だ。自分が一番やりたいことを、素直に追究してきたことが、ひしひしと伝わってくる。戦後間もない時代に、直近の利益に繋がらなさそうなテーマを研究することや、アメリカに渡って研究することには、批判や困難も多かったのではないかと思うが、それでも素直にやりたいことを指針に生きてきた結果が、世界からも認められた。本当にかっこいい。

優しい意味でも、厳しい意味でも、人はなんだかんだ言い訳をして、自分が本当にやりたいことではないことに、自分の人生を使いがちだ。私にもそういうところがある。でもやっぱり、これからも、「自分の心の声をちゃんと聴くこと」ここからは絶対に目を逸らさないようにしようと改めて思った。

同じ日本人として誇りに思いました。眞鍋 淑郎さん、ありがとう!

ここからはオマケです。今回この記事を書くにあたって少しだけ眞鍋さんのことを調べたのですが、眞鍋さんは日本国籍ではないらしいのです。

そしてそれは眞鍋さんが日本国籍を捨てたからではなく、日本が眞鍋さんから国籍を取り上げたかららしいのです。なんてことでしょう。

日本の法律では、外国籍を取得すると本人の意思を確認することなく日本国籍が剥奪されるらしいのです。知らなかったです。皆さんはこれ、知ってましたか?

世の中には様々な事情で外国籍を取得する人がいて、それは決して母国籍を捨てたいということとイコールではないと思うのですが、日本の制度ではそうなっているのです。「外国籍を取得するような裏切り者のことはもう知らん!」みたいな意味合いなんでしょうか? 例えばこの前アフガニスタンが大変なことになり、日本の自衛隊が日本人の救出に向かいましたが、仮に眞鍋さんがアフガニスタンにいて助けを求めたとしても、救出しなかったということですよね? なんなら何らかの事情で日本に逃げ帰って来て難民申請しても入管にぶち込んだということですよね。詳しい方がいたら教えて欲しいです。

眞鍋 淑郎さんのお名前でGoogle検索したら、先頭で出てきたのがこの記事でした。

私は個人として、眞鍋さんを「日本人」として誇りに思うことをやめませんが、こういうことなら同時に、この国籍剥奪ルールに対する疑問を呈さずにはいられません。夢に向かって地元から東京に出た青年を裏切り者だと切り捨て、その青年が全国的に認められるや否や手の平を返して同郷だとチヤホヤ。私達は知らないうちにそんないやらしいことをしていたのだと思います。

国籍の剥奪に伴い、日本からのあらゆる保護が受けられないのは勿論、法的には漢字氏名も剥奪されるそうです。日系ブラジル人の方のお名前って、カタカナで報じられますよね? あれと同じで、本来眞鍋 淑郎さんのことも日本のマスメディアは「シュクロウ・マナベさん」と報じるべきだったんです。そうすれば、この国籍剥奪問題に対する世間の認知を高められたでしょうから。外国籍を取得した元日本人が海外で犯罪でも起こした場合は、あたかも自分は関係ありませんとでもいうようにカタカナで報じるのでしょう。都合がいいです。面倒を避けたかったのでしょう。「日本人として誇りに思う」という総理大臣のシンプルなコメントが、物議を醸しているようです。

本来シンプルな明るい記事として私も投稿したかったのですが、知ってしまったからにはこの話も書こうと思いました。この問題については現在も、国籍を剥奪された元日本人の方々が国を相手に裁判を闘っているそうです。皆さんはどう思いますか?

それでは、今回も読んでくださってありがとうございました!

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