【TRPG】クトゥルフって、何?【クトゥルフ神話TRPG】

仮称綾波みたいな始まり方をしてしまった。

クトゥルフ神話TRPGは、数あるTRPGの中でも、一番知名度が高い(TRPG界隈外まで波及しているという意味では)と思う。 
俳優の佐野史郎とかもやってたり、最近はエンタメ的配信が活発にされていることが要因だろう。

そもそもクトゥルフ神話とは何かというと、アメリカのパルプ・マガジン発足の創作神話である。
「クトゥルフ神話」という呼称はラヴクラフト御大の「クトゥルフの呼び声」に基づいている。(Wikipedia)


最近の映画、ニコラス・ケイジの「カラー・アウト・オブ・スペース」もクトゥルフ神話が元になっている映画だ。



クトゥルフ神話といえばホラーのイメージがある。「宇宙的恐怖」という人智に理解は不可能、むしろ理解をしてはいけない存在への恐怖を、味わう。S(すこし)F(ふしぎ)でK(かなり)K(こわい)体験が待ち受けている。
TRPGでその体験ができる、それが「クトゥルフ神話TRPG」だ。

元々クトゥルフ神話自体、ラヴクラフト御大の狂気、悪夢、理解されない孤独な恐怖を主にモチーフにされている。

わたしはクトゥルフ、宇宙的恐怖というものは「整合性を理解してしまう悪夢の中」のようなものではないかと最近思う。

理解してはいけないが、起きてしまうのだ、人智を超えた不可解。それはどこにでもあり、気づいてしまったわたしたちは、忘れるか、追及するか、受け入れるか。それしかできない。

クトゥルフ神話TRPGのPCは「探索者」と呼称される。否応なく恐怖に触れ、追求せざるを得ない人間たちだ。

わたしも最初に触れたTRPGはクトゥルフ神話TRPGだ。元々、何がきっかけだったかは忘れてしまったが、偶然見つけた「リプレイ動画」から入ったのだ。

リプレイ動画というのは、TRPGのセッション(1ゲーム? サッカーや野球、スポーツなどで言えば、決着がつくまでの過程。規定内での終了条件まで行う様子)をダイジェストにまとめたものである。
アニメのように絵が少し動いたりカット割があったり、声がついていたり、ゲーム画面のようであったり、とにかくリプレイ動画はエンタメとして質が高い。

「TRPG」という概念を知ったのは「クトゥルフ神話TRPG」のリプレイからだった。
クトゥルフ神話TRPGは、とにかくシナリオが豊富だ。いろんなジャンルのSFKKが存在する。
なおSFKKは上記の通りの勝手な造語である。

元々が創作神話の世界観である、ということが、幅広さを産むのだろう。個人的にはそう思っている。

わたしはクトゥルフ神話TRPGの世界観はオープンワールドのような物だと思っていて、「宇宙的恐怖」が世界にはあり、そのフォーカスを当てたり、その卓内、セッション内の制約を決めるのがシナリオだと思っている。

通りたいシナリオ(PLとして、シナリオの全容を知らず、セッションで初めて全貌を知ることを「通過」ということがわたしの周りでは多い)、いっぱいある。通らずして見ずしては何も語れないのだ。

クトゥルフ神話TRPGは6版と7版が存在する。ステータスや判定が異なるので、遊ぶ際はどちらのルールブックが使用されているのかを確認することをおすすめする。

なお本当にルールブックは分厚いし高いので、「クトゥルフをやってみたい」という方がいれば、とりあえず知人にルールブックを持っている人がいるのであれば、一度遊んでもらってから買うかを決めた方がいいかもしれない。

遊ぶことについては、PLは最初は未ルルブでもありだと思う。私も初めはそうだったので。で、面白くて、もっとちゃんと知りたいとか、自分もKP(クトゥルフ神話TRPGでのGM役割のこと)をしたいとかなれば、買う決断をした方がいい。

クトゥルフは、RPGの進行的にわかりやすい。ゲーム的フローチャート(そこはKPの手腕だが)が、シナリオに沿うのでスルッとしている。PvP(対立型)もあったりするが、基本的には協力型だと思っている。

会話し、判定し、物語を進める。
配信者の方の進行は本当にスムーズなので、ぜひ他のシステムの進行も見てみたい、というのが本音だ。手本にしたいし、多分、プレイヤーも増えるから……。から……。から…………。(エコー)

クトゥルフ神話は創作神話である故、オリジナル神話生物も正直許されるとも思っている。わたしもクトゥルフ神話を作ってみたかった。たとえ、悪夢に囚われたとしても。

そんな気持ちがあるから、いつか、邪神の話なんかを書いてしまうかもしれない。

というわけで、みんな、気の合う友達といっぱい遊ぼうな。




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