【小説?】小説小説

小説小説

題名

 小説内の事実、かつ簡潔で的確な一文が入る。
 追随する世界観、主人公や登場人物の動作が語られる。
 三人称であれば視点を移すことが可能。一人称と三人称は混ぜない。
 最初は一人称の方が語りやすい。視点が固定されているから、目に見えるものを書けばいい。
 説明をするなと言われるが、説明をしなければいけないこともある。文脈の中で、不自然でないように。
「セリフの中では、説明をしない」
「セリフでも? ならどうしたら?」
「そもそも、説明をするなとは? 話さないけないことあるでしょう」
「物語の本質に触れるなということだ」
「本当に言いたいことを書いてはいけないの?」
 甚だ疑問を感じてそう口にするキャラクター。そしてここに、発言者の動作や感情を入れ込むと、セリフの意図の注釈ともなるし、先の伏線や、キャラクターのドラマも入れることができる。
 多義性の法則というものがある。伏線、多層化とかそういうもの。「含みを持たせる」? 少し違う気もするが、キャラクターの意図とか、そういうものが絡み合っている。
 キャラクターも多層的であると魅力が上がる。一面だけのように見えて、そうでないのだ。
 そして物語のクライマックスとオチ。そこに向かうまで一本道だと辛い。
 キャラクターがなぜ多層的であるべきか、「ドラマ」が複数あることで、物語自身が多層的になる。
 つまりは伏線。張れば回収しなければならない。
「回収、っていっても、わざとらしくなってしまったらいけないのだよね」
「まあ、そうなる」
「どうやって回収すればいいの?」
「読者の疑問を予測するのさ」
「そんなの難しい」
 キャラクターは、一つの人間から生まれてはいるものの全くの他人。テレパシーを使えたりしない限りは相手の脳を読んだりできないものだ。最も、相手を熟知しているキャラクターならば可能となることだろう。さながらシャーロックホームズのように。
 なにを言いたいかと言えば、小説は自由である。ストーリーも展開も、キャラクターもセリフも地の文も。それから。
 さて、読者の疑問に答えるということをしよう。
「例えばこの話はいったいなんなのか、というような疑問だったり。そうだろう」
 こうやって、読者に指を突きつけるキャラクター。
 などというオチすらありなのである。

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