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遠距離恋愛ノスタルジー

半月ほど前、
6年3ヶ月の遠距離恋愛に
終止符を打った

あまりにも長かったけど
ぜんぶ大切な時間だった

あの日々のこと。

忘れないうちに
すこしだけ残しておこうと思う

付き合いはじめた約1年後に
遠距離生活が始まった

年下の彼は大学生、
わたしが先に社会人になった

社会人1年目の頃は
慣れない仕事や職場の人間関係、
しんどいことがたくさんあった

離れて過ごしてる彼に
優しくできない時期もあった

彼はまだ学生で、
社会人の辛さなんて彼にはわからない
わたしだけがしんどいって思ってしまってた

それでも彼は優しくて
その優しさに何度も救われ
痛いほど自分の不甲斐なさを思い知った

わたしが社会人2年目になるのと同時に
彼も社会人になった

遠距離恋愛は継続
お互い異なる地で働く日々が始まった

社会人2、3年目になると
少しずつ仕事に慣れてきて
学生の頃よりお金が手に入る

周りには友人も割といて
まだまだ若くて、元気があって
たくさん旅行へ行った
ど平日でも構わず飲み歩いては終電間近で帰ってた

この頃までは、だいたい彼とは
1〜2ヶ月に一度のペースで会っていた

いつも電話で次の予定を立てるのが好きだった

旅行は現地集合、
現地解散のことも多々あった


それでよかった
たのしかった

わたしは決して恋愛に依存するタイプではない
(と、自分ではおもってる)

友人とも遊びたい、ひとりの時間もほしい
だから自分には遠距離恋愛が向いてる
ちょうどいいなって思ってた

けれど、現実は甘くない

25歳くらいから
周りの結婚ラッシュが始まる👰‍♀️

もちろん喜ばしいこと。

だけど、近くにいた友人が
遠くへ嫁いだり、異動したり…

結婚して疎遠になる友人が少しずつ増えていく

それだけがさみしかった

そして、自分自身の結婚のことも
考えるタイミングが多くなる

わたしと彼は、大学生の頃から
結婚は見据えていた…気がする(はやいな)

わたしは最初、彼がこの先のことを
どう考えてるのかはわからなかった

けれど、結婚を意識した(?)タイミングは
いまでもはっきり覚えてる

それは大学4回生の春、
彼と古民家カフェに行った時のこと

なぜか子供の名前の話になって、
〇〇って名前可愛いよね、って話してた時に
彼が姓名判断のサイトで
自分の名字を入力して
その名前との相性を調べてるのをみて

あ、って思った

それだけの話だけど、なんだかうれしくて
この先もずっとこの人と居るのかなって
なんとなく思った

そして2020年に入り、
世界は一変した

コロナ禍では
会う、どころではなかった

だから7ヶ月近く会えなかった時期もあった

何度も発令される緊急事態宣言

会いたくても会えない日々

初めて遠距離をこんなにも恨めしく感じた

近距離なら、
同じ家に住んでたら、
って嫌でも考えてしまった

でも、
会いたいけど、わたしのことが大切だからこそ
いまは会わないって言ってくれたりして
素直にうれしかった

良くならない状況でも
どうにか楽しく過ごそうと

ビデオ通話で誕生日や記念日のお祝いをした

今となってはいい思い出

会う頻度が下がりまくった
コロナ禍の3年は、

いつ会っても久々すぎて
会う瞬間はいつもちょっと恥ずかしかった

これは、彼が会いにきてくれるのを
待ってた夜に読んでたページ


なんでもない
こんな日々をゆめみてた

会うときはいつも期限付き

あした帰っちゃうのか
今日帰っちゃうのか

いつだって電車や新幹線の時間を気にしてた

いっぱい買いすぎたり
作りすぎたものは
彼が帰った翌日に
わたしがひとりで食べたり

アイスは箱じゃなくて
一個入りのものしか買わなかったり

一緒に居れる時間が限られてるからこそ
予定詰め詰めにしようと考えたり
(結局ぐーたら過ごしてたら
一日終わっててよく笑ったな)

いつか一緒に暮らしたら…
ってことを考慮して
欲しいCDが被ってるときは
どっちか片方が代表して買ったり

彼を見送って、寂しいなと思いながら
帰宅してふと冷凍庫を開けると
見知らぬハーゲンダッツが入ってたり
(彼が内緒で買い置きしてくれてた)

いま思うとどれも愛おしい

色々を経て、無事に
2023年6月から帰る家が同じになった

それまでの約2年は
ここには書けないけど
ほんとに色々あって、
何度もぶつかって喧嘩した
何度も何度も喧嘩した


ぜんぶを乗り越えて

いま、隣で彼は寝ている

帰りの時間を気にしなくていいなんて
ゆめみたいだ、と今でもたまに思う

わたしはたぶん、
遠距離恋愛を経験していなかったら
ここまで彼の大切さには
気付けてなかったのかもしれない

20代の大切な時期を無駄にしたと
言われるかもしれないけれど、

長い目でみれば全然そんなこともなくて
充実してた日々だったって思える気がする

記憶は薄れていく
離れてた日々のことも
すこしずつ、確実に薄れていく

けれど、
私たちが築いた6年間は
きっと宝物になる

この先何度ぶつかっても
すれ違っても
きっとうまくやっていける気がしてる

今はそう思ってる

わたしは遠距離を経験できて良かったと
胸を張って言えます!

これからも楽しく過ごそう