十字路の真ん中で立っている。周りには道のほか何もない。
進もうか?と考え倦ねていると、どこからか声がして、真っ直ぐ行けだの、やれ曲がれだのと言ってくる。

「真っ直ぐとか曲がるとか、それって各々の見え方の違いがそうさせているのでは」

そうして未だに私は十字路に立っている。
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