返信

主人の誕生月になった

今日、手紙が届いた
東京にいる主人から娘へ

内容は娘の学校生活を聞き出すものだった
手紙のやり取りでコミュニケーション能力を上げていこうという話をしてくれていたので知っていた


娘が返事を書いて封をしたので
投函しようとでかけた車の中で
ずっとつけっぱなしにしているカーステレオから竹内まりやの「返信」が鳴った


運転ができなくなって
車を路肩に止めた
涙で前が見えなくなった


私はどこに行けば
安息が得られるのか

愛している人は追いかけても追いかけても逃げていく
子どもができても
経済的に安定しても

転勤族だとわかっている
頭ではわかっているけれど
あの人と一緒にいないと狂いそうな自分が怖い


3度目の転勤

気がつけば
右も左も分からない
誰も知らない土地に
子どもと3人置いてけぼり
やっぱり今回も私が悪いんだろうな
この土地で仕事を定着できないような
家族優先の生き方を彼に要求した事が悪かったんだ


子どもに申し訳ないと思うのと同時に
辛さがこみ上げてくる

私 こんな生活を望んで生きてきたんだっけ?これでいいのかな

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