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M-1グランプリ 2021を見た感想

1.優勝は錦鯉

 初登場の刺客を差し押さえ、決勝に残った実力者3組。勝ちきれたのは錦鯉の勢いでした。最終決戦はしいて言えば錦鯉かなぁというほどの接戦でした。1本目は昨年のパチンコでなく、いつもの錦鯉が見れて思わず笑ってしまいました。芸歴15年では絶対に出来ない、初老にしか出来ない自分たちだけの漫才でした。これでSMAは主要賞レース三冠制覇の大偉業となります。本当におめでとうございます。

2.これだけ言いたい。やっぱモグライダー好き

 2017のゆにばーす、2019のニューヨークと、どうにも応援しているコンビがトップバッターにきてしまう私は疫病神なのか。。。

 一応名誉のために、モグライダーはトップバッターの最高得点を更新したことだけまずお伝えしておきたい。

 自分では忖度していないのだけど、潜在的にバイアスはかかってしまっているのだろう。ただやはり一番面白かったと胸を張って言いたい。ともしげの緊張して目がバキバキの感じ、芝の完全に空気を掌握したツッコミのタイミング。緊張すればするほど面白くなるってのは稀有だし強みでしかない。後半に出てくれれば最終決戦まで望めたと言わざるを得ない(バイアスかかりまくり)。個々のキャラを見せれたとおもうので、これからお茶の間を賑わしてくれることだろう。来年にも期待!

3.敗者復活戦。ハライチの底力を見た。

 正直、やはり敗者復活は人気投票なんだなと言う印象だ。敗者復活のネタを見る限り、笑いの量も含めてハライチはかなり厳しかったんじゃないかと言うのが率直な感想。ただし視聴者投票というルールである以上、そこに文句をつけるつもりもない。バラエティで獲得した人気もそのコンビの実力だ。

 驚いたのは敗者復活で余裕でタイムオーバーしたことだ。これは審査を視聴者に委ねたシステムを十二分に活かした策略である。どうなっても尺を長くして爆発させた方が印象を残せるし有利すぎるし、ペナルティを与える者もいない。完全に戦略通りに敗者復活を通過したと見ていいだろう。

 一転して本戦では岩井を全面に押し出した、今までとは違いすぎる漫才をやってのけた。今まで通りで勝つのは無理だ。審査員の目は誤魔化せない。想定外のハライチを見せなければ。そういった気概がありありと見て取れる。個人的にはそこまで笑わなかった(すみません)のだけれど、ハライチ胆力と技巧には感服した。

ただえらい長いと感じていたが、実際5:30もの時間を要していたようだ。昨今うやむやになっているが、時間超過によるペナルティは厳格化した方がいい。

4.初出場組全滅。キャリア持ちが残った理由とは

 事前の予想では、ファイナリスト経験者が1組ほど安定して残り、初出場が会場をかき乱す展開となると想定していたのだが、蓋を開ければ初出場組は全滅してしまった。これも出番順の妙が大きく影響していたと考える。

 モグライダー、ランジャタイと続いたのは序盤ではどんなに良くても点数は稼げない。真空ジェシカはものすごくワードが煌めいたのにイマイチ会場を掌握できず。相対的にオズワルドの点数を底上げしてしまった感があり。そのオズワルドの後でロングコートダディは後塵を拝する形に。ラストを引かされたももは昨年のウエストランド然り、うまいが正直インパクトで言うと物足りない。

5.これならどうだい?ネタ準抽選

 こうやって紐解いていくと、如何に笑御籤ゲーになっているかは明白だ。難しいのはそれでも笑御籤が公平であることだからもどかしい。

 ではこう言うシステムは如何だろう。出番の事前ドラフト制だ。決勝9組が行きたい出番を提示して、プロ野球よろしくドラフトしていくのだ。こうすればくじ運もあれど、かなりそれぞれが納得いくと思う。インディアンスは中途半端に二番目ならトップバッター行っとくか!となるかもしれないし、ランジャタイはある程度正統派が出尽くしたあとの八番目くらいを狙いに来るかもしれない。

 そして一番有益だと提唱したいのは、ほぼほぼトップバッターを敗者復活枠に押し付けれることだ。どんなに観客の批判があれど、一度負けた者には必ずビハインドが必要と考える。このシステムならば、ある程度進出者たちも納得できる出番を確保できそうじゃないか。笑御籤のワクワクを残すとすれば、視聴者には非公開にする。それだけでいい。発表は来年も阿部詩ちゃんにやって貰えばいい(汚れた願望)

6.終わりに

 例年以上に横並びでバチバチとした大会になったのではないだろうか。本当に出番順で誰がどうなってもおかしくない。明確に滑ったコンビのいない緊迫した大会だった。点数の上下もかなり小さかったかな?くどいけど自分の中では優勝男性ブランコ、準優勝モグライダー、3位はロングコートダディ。出場者全員の今後の活躍を期待しています。

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