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期待しないで行ったらあって嬉しかったご当地マグネット

タイトル通りの話。
主にポリレジン製の立体感溢れるマグネットについてのことですが、訪れたご当地にあるかどうかは、大体以下の要素で決まります。

・城、寺、タワー、風景等視覚的に「映える」対象があるかどうか
・観光資源が複数あるかどうか
・マグネット好きな外国人に人気の観光地か
・土産物店が林立しているかどうか
(連関していますが)

例を挙げると、浅草周辺、京都各名所、大阪城公園などは、いかにもご当地マグネットが多数売られていそうなご当地。

そうではない場所でポリレジン製マグネットを販売していたりすると、「お土産担当者の方、いいセンス!」と入手の喜びは3割増しです。


サッポロビール博物館

ヱビスビール発祥の地、サッポロビール園にあるサッポロビール博物館の公式マグネットです。こういう施設でポリレジン製マグネットをお土産で並べているのは割と珍しい。アクリル製が置いてあるケースは多いのですが。そもそも北海道が、ポリレジン製マグネットを競うように作る土地柄なので、それも影響していそう。


甲賀流忍術屋敷マグネット

三重県甲賀市にある忍者屋敷のマグネット。そもそも見た目が地味な忍者屋敷。忍者だけに中のカラクリが見所で、外観は目立つ要素が無くてしかるべきなので。場所も街道筋から離れ、民家が立ち並ぶ中の奥まったところにあります。迷って2回ほど付近を通り過ぎてからたどり着きました。
でも、あったんですねぇポリレジン製マグネット。屋敷感はあるけど忍者感がまるで無いデザイン。見つけて嬉しかった。

甲賀流忍術屋敷

つい、「この風景だ」と思って比較写真を撮ったけどボケました。


国立新美術館マグネット

東京六本木の国立新美術館マグネットです。
基本的に美術館や博物館は、城や寺社と違って中身の展示物の魅力に惹かれて行くわけで、建造物を見に行くわけではない。ご当地マグネットを土産物にラインナップしているところはあまりない。お土産でマグネットは売られていても、収蔵コレクションを描いたものだったりとか。よって美術館、博物館、水族館などは、訪れても期待せずにお土産ショップ内を眺めます。
しかしここは例外。
2007年に日本で5番目の国立美術館として造られたこのビルは、有名な建築デザイナー黒川紀章さんの作品。正面のガラスカーテンウォールが特徴的な美術館ビルそのものが推しの芸術作品です。そもそも、美術館なのにコレクションは保有しておらず、展示会事業がメインの美術館です。
だからだと思いますが、美術館ビルそのもののお土産グッズが充実しており、ポリレジン製マグネットもその一つというわけです。
「何かの特別展で国立新美術館に行ったことはあるけれど、建物は覚えていない」という方、次回はぜひ、建物にも着目を。そしてマグネットを買いましょう。


長崎ハウステンボスのマグネット
長崎ハウステンボスのマグネット
長崎ハウステンボスのマグネット

マグネットコレクターとして直感的には「無さそう」な施設なのですが、複数種類をラインナップしてポリレジンマグネットにかなり力を込めています。写真だけでは表現仕切れない、季節ごとの花畑のモリモリ感を、美しい建築物と共にどうしても立体的に伝えたかったのでしょう。グッズ担当者の方、グッジョブです。


富士急ハイランドのマグネット

絶叫マシーンの数々、公式戦隊キャラの2名、そして富士山と桜。富士急ハイランドのマグネットです。このてんこ盛りデザインにしても、ポリレジン製なところにしても、東京ディズニーランドでは決して作り得ないセンスでしょう。遊園地や動物園は、往々にして公式かわいいキャラ関連のグッズラインナップを充実させ、しかもぬいぐるみ等で子供を刺激する戦略のところが多いと思いますが、富士急は解っています。


お次も富士山麓から、大人の心をつかみにきてるマグネット4つ。

富士サファリパークのマグネット
富士サファリパークのマグネット
富士サファリパークのマグネット
富士サファリパークのマグネット

サファリパークで楽しんだ思い出を持ち帰るお土産なら、やはりそこにいる動物ですが、わずかにメスのライオンが脇役で登場しているだけです。富士サファリパークのお土産としては、もちろん動物キャラクターのぬいぐるみ系土産や、動物バスのおもちゃ土産など子供向けが主力です。子供はマグネット買わなさそう。その中にあって大人のお土産心を刺激しにくる富士サファリパークさん。
レジで全種類買う時店員さんに、「あー、お好きなんですねー」(=はいはい。このマグネットが目的の方、たまにいるんですよねー的なニュアンス)って見透かすように言われたのがちょっと気恥ずかしかった記憶。


大間港荷揚げ場のマグネット

ブランドマグロで有名な大間港荷揚げ場の、釣り上げたマグロを漁師さんが自慢しているシーンを描いたマグネットです。マグロがド迫力。完全に観光地化されている漁港ではなく、漁師さんの邪魔にならない範囲で見学できる程度の場所なのに、観光協会からポリレジン製マグネットが販売されているのはなかなかレア。
「8月下旬から年明けまで」「日中の一本釣り漁の場合、釣り上げたら大間漁港の荷揚げ場に戻ってくるため時間が決まっていない。1本も水揚げされない日が何日も続くこともある。たまたま水揚げシーンを目撃できた方は、かなりの強運の持ち主」「夜間の延縄漁の場合、日没とともに沖に出た漁船が、朝の7~9時頃に漁港に戻ってくる。この時間帯を狙えば、水揚げシーンに出会える確率は少し高くなる」というレベルなので、訪れたとしてもこのシーンを見られるチャンスは高くないと思います。テレビの特集番組でしか観たことがないかも。
ですので、”本物は見られなかったけれどマグネットで脳内再生できますよ”ということでしょうか。


梅田スカイビルのマグネット

梅田スカイビルで販売されているポリレジン製マグネットです。高層ビル施設で公式マグネットを作っているところはあまりありません。他だと、大阪あべのハルカスが展望台上でビル型マグネットを売っているくらいです。
このスカイビルは、旧ダイハツディーゼル本社、大阪工場跡地、旧東芝関西支社跡地などを再開発した梅田シティの一角ですが、大阪駅との間には未だ再開発中の貨物駅跡地があり、地上徒歩7分とそこそこ行きにくい場所にあります。
1993年完成当時は世界初の連結型高層建築でした。海外の新聞や旅行誌で紹介されて世界的に有名となり、むしろ外国人観光客が好んで訪れる場所になり、2017年の空中庭園の入場者は75%が外国人だったというデータがあります。
外国人が多く訪れるということは、お土産でマグネットの需要が高いので、このマグネットを売っているということかもしれません。


成田山新勝寺マグネット

成田山新勝寺のマグネット。寺社なので、特にマグネットが売られていても不思議ではないのですが、実は千葉県は「ポリレジン製マグネット不毛の地」です。なぜでしょう。外国人観光客があまり観光しない地だからでしょうか。一時期は、千葉県には成田空港以外にマグネットを売っている場所が一つも無いと思っていたので、唯一ここで見つけて嬉しかった次第。
皆様、もし千葉県内でポリレジン製マグネット売ってたよという情報がありましたらお知らせよろしくお願いいたします。また、房総半島にある名所・観光施設関係者の皆様、ぜひお土産用のポリレジン製マグネットの品揃えをご検討よろしくお願い申し上げます。


韮山反射炉のマグネット

世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する史跡の一つ、伊豆の国市の韮山反射炉のマグネットです。江戸末期、欧米諸国の開国圧力に対抗して日本を守るため、大砲鋳造炉として築かれました。
すばらしい史跡…ではあるのですが、観光名所としての規模はさほど大きいわけではなく、反射炉実物+ガイダンスセンター+物産店1軒という構成。なので、ご当地マグネットは無いかなと思いつつ訪れたところ、きっちり韮山反射炉が描かれたマグネットが販売されていてありがたかったです。
ありがとうございます。


神田明神天野屋のマグネット

神田明神天野屋のマグネットです。そもそも記されているマグネットの文字が、「JAPAN/神田/天野屋」ですので、あくまで神田明神は脇役で、主役は天野屋です。天野屋は1846年(弘化3年)創業。江戸時代に庶民向け唯一の甘味であった甘酒を扱い始めた甘酒屋で、今も地下6mの土室で熟成した糀(こめこうじ)を原料に「神田甘酒」を提供しています。他にも「江戸味噌」、「柴崎納豆」などの神田名物を扱っています。
歴史のある老舗。とはいえお店単位でマグネットを作るのは珍しいケースで、店内にひっそり貼られているのを発見して歓喜しました。こういう理解のあるお店がどんどん増えるとありがたいところ。発見しにくいのは確かですが。

神田明神と天野屋(左)

東京駅丸の内駅舎のマグネット

大きな駅や観光地の駅で、鉄道関連のマグネットや近隣観光地のマグネットを売っていることはよくあります。がしかし、駅そのもののマグネットを置いてあることはまずありません。しかし東京駅は例外。2012年3階部分が復元された、赤レンガの丸の内駅舎が観光名所としていくつかグッズ化されており、その一つがこのマグネット。丸の内出口側の地下コンビニで購入しました。そこ以外では売られていなかったので、今もあるのかどうかは不明です。キティちゃんがずっしりと重く立体感の味があるので、継続して販売していてほしいところです。


札幌すすきのバニーガールバーのマグネット

観光地が多くマグネット文化が充実している北海道ですが、購入者の購買意欲を考えて作るべきマグネットとしては、札幌すすきのバニーガールバーは、北海道名所の中で20位か30位くらいではないでしょうか。あえてそれを作ってしまう洒落っ気が、逆にいい感じです。