キンモクセイの香り

  先日のことだが、駅に向かって歩いているとキンモクセイの良い香りがした。その強い芳香は、季節が進み秋が深まっていることを知らせてくれる。そろそろ、外作業用の防寒着を出さなきゃと思ったものだ。

 ところがキンモクセイの木に注目にすると、すでに散りかけであった。香り始めてからすでに数日は経過しているようだったが、マスクをしていたから気が付くのが遅かった。

 このご時世、マスクを常に付けてなければならない。それが暗黙の了解となってしまった。それでも、香りで感じることができる、季節が巡ってくる。たまにはマスクを外して深呼吸しようかと思った次第だ。

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