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映画「メッセージ」

 Amazonで「メッセージ」を見た。原題は「Arrival」、女優はエイミー・アダムス。色々な賞をもらっていて、評価も高い映画。美しい映像なのだが、全体に画面が暗めなので、部屋を暗くした方がいいかも。

 おおまかにいうと「2001年宇宙の旅」ジャンル。どっちかというと「2010年」かな。宇宙人が来てメッセージを置いていく。まあ、それは邦題をみればなんとなく想像がつく。キーワードでいうと、東洋思想、輪廻転生、時間、墨絵、円環、理解、言語論といったところか。

 正直いうと、見た後にWikipediaであらすじをみて、一つ一つのシーンを理解した。哲学的で美しい(気を抜くと寝てしまう)映像と主人公のフラッシュバック(正確にはフラッシュ”バック”ではないな)が続く、やや難解な感じ。しかし、最後はわかりやすい。そういうところが「2010年」と似ている。

 実は最近、YUKIの「長い夢」をYuotubeで聞いている。この人の詩の世界も広すぎて捉え所がないが、この歌は幼な子を亡くした後に書かれたもので、楽しい楽曲の中にせつない詩が詰まっている。その歌の中にでてくるフレーズにこんなのがある。「メッセージ」を見ていて、このフレーズを思い出した。

いつか完璧な環になるように
次の手を教えていて

 人は先が見えていても見えていなくても、生き方について悩む。だとしたら、時間とは何なのか。深いのか浅いのかもわからない。

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