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【シャドバ】DOV環境分析-Ⅰ-

環境分析の意義

一年前のこの時期にも、noteでこのように環境分析の意義について説いていたことがあった。

結局このときのRAGEでは無残な結果を残してしまい、その後このように「note」という形で環境分析の私見について書いたことはなかった。

ただ、先日の振り返りの記事でも書いたように「再現性のある勝利」のため、最適なデッキ選択をするためにも、環境への理解は深めていかなければならない。そしてそれに繋がる「環境を俯瞰的に見つめて言語化する作業」というのは非常に意義があることだ。

というわけで今週からまた週一単位で環境分析を定期的にアップデートしていこうと思う。内容としては、まずその1週間までの環境の流れをまとめ、そこから次なる環境の予想。そして流行のデッキタイプや自分で試行したデッキに関して、ひとくちメモなどを集約していこうと考えている。

環境概観

まず4/24/3に行われたJCGの結果を見てみよう。

よくTwitterでJCGの結果などをまとめられている"ideal丨痔"さんのツイートを引用する。

▶4/2

まず4/2のJCGではセッカエルフ庭園ドラゴンが優勝。優勝したのも"GEMO/AXIZ"で、プロプレイヤー含め何人ものインフルエンサーが環境最序盤の数日に連勝報告やグラマス報告をしていた。

ただそれに続く準優勝と3位タイの3人は同じエルフでもロキサスエルフを持ち込んでおり、エルフというリーダー自体の引き出しの多さ、パワーの高さを伺わせる結果となった。

またそれ以外にも上位には清浄ビショップアグロネクロといった前期から強力だったアーキタイプが目立ち、環境初頭の混沌さを洗練されたリストで克服するような結果が目立つ。

そしてその中で優勝という成績を残したセッカエルフは間違いなく強力なデッキで、今後の環境の中心となることは確実だろう。

▶4/3

そして、4/3のJCGでは上位にライドランプドラゴンが目立った。

このライドランプドラゴン、詳しくは後述するが序盤に2ランプできたときのパワーが尋常ではなく、セッカエルフに対してもその圧倒的な打点で有利なマッチメイクとなっている。今シーズンの最速グラマスも、このライドランプドラゴンの雛形が使われていた。

理想的な動きをすれば7tにはゲームを決めうる性能を持つデッキで、それに対抗する手段を持たないデッキは淘汰されるだろう。

そして同じく優勝の背徳バアルヴァンパイアは足の早いアグロデッキで、ライドランプドラゴンなどに対してその速度で対抗しうる。そういったところからもこのような成績になったのだろうと伺える。

考察

現状、ロキサスエルフ、セッカエルフ、ライドランプドラゴンと流行のデッキはどれも7t〜8tにゲームを決め得る性能を持っていて、同様のレンジで戦えるデッキかそれに対抗する手段を持つデッキのどちらかでないと生き残れない。

前者は、背徳バアルヴァンパイアを始め、進化ロイヤルであったりAFネメシスだったりとそれぞれ8tまでのOTKコンボを抱えるデッキで、後者は清浄ビショップが代表的と言える。

そのためまず間違いなくマナリアウィッチは環境から姿を消すだろう。リーサルターンの速度が間に合っていない。そして、AFネメシスも5tに「ギガスファクトリー」を設置しなければならないという枷が重荷になってくる。7から8というレンジで戦う中での実質5パスは、遅れを取り戻せる機会が少ない。

また今後登場するデッキにしても、上記2つのどちらかをクリアしたデッキに限られてくる、というのが持論だ。

アーキタイプ雑感

▶セッカエルフ

現状のTier1候補筆頭。

「瘴気の妖精姫・アリア」に進化を投じた際の打点と盤面解決力、そして「宿命の狐火・セッカ」によるフィニッシュが魅力。

また、サイドキックとして「フォレストフェアリー」「閃光のエルフ・アルバータ」が控えていて、「アリア」にアクセス出来ていない試合でもそれを引き伸ばしたり、愚直に殴り続けて勝ち切るという選択肢も持つ意外に柔軟なデッキ。

個人的には「ワンダーツリー」を除く上のリスト39枚は気に入っていて、最後の1枚のこの枠をずっと悩んでいる。

このカードは標準的なセッカエルフのリストに、2から3枚採用されているが、終盤引き込むと弱い上に被っても腐る、という代物で個人的には全く信用していない。山を掘って「アリア」を探しつつ「セッカ」のカウントを稼いでくれる、というカードが他にこれしか見つからなかったので仕方なく被らないよう1枚採用している。

正直、他に採用すべきカードが見つかればそれに早く差し替えたいところ。

そして、「エルフの呪術師」は3枚推奨。「アリア」を探すためハードマリガンが多い構造上良質な2コストは多いほうがいい上に、スペルウィッチカウントダウンビショップランプドラゴンなど増加傾向にあるファッティの横並べデッキに対してクリティカルなメタカードになっている。この枠は動かせない。

▶ロキサスエルフ

「導きの巫女・コッコロ」が抜けた穴は小さくない。リソースと初動を1枚で兼ねる素晴らしいカードだったが、そこをどう補うかが焦点となってくる。

まず初動に関しては、「自由なる冒険者」「ラミエル」の計6枚の2/2/2を採用することで補った。特に「ラミエル」は後手のランプ効果で捲くりにも期待できる。そしてリソースカードに「未来への飛翔」。5tでしか打てるカードではないのでピンポイントの1枚採用。「閃光のエルフ・アルバータ」は埋めておけるターンが無いのと、プレイ難度が上がりすぎるため抜けていった。

ただやはりコンボパーツ集めに前期より苦労する印象は拭えない。個人的には現状セッカエルフのほうが好み。

▶ライドランプドラゴン

現状BO3ならセッカエルフとこれを持っていきたい。こちらも「《世界》・ゼルガネイア」以外の39枚は納得のリストで、ラスト1枚が非常に悩ましい。ドローソースが少ないので、そこを補える1枚が欲しいところ。

2ランプしたときの"5t結晶フォルテ、6tエンハロイ、7tガンダゴウザ" の黄金ムーヴが強力で、「殺竜騎士・ロイ」と「古今独歩の大拳豪・ガンダゴウザ」それぞれに1度ずつ進化権を振るだけで20点削り切ることができる。

またAOEに回復、別のリーサル手段となかなか骨太なデッキになっていて、動きがやや単調なのに目をつぶればとても好ましいデッキ。

ただ前期に比べて「烈覇のアルチザン・レジー」に進化を投じて一気に十数点稼げるといった展開はなくなったため、清浄ビショップへの耐性が落ちているところが気になる。

結び

一応この他にも、気になるデッキとしては進化ロイヤルや清浄ビショップがあるが、まだなんとも言えないので次回。

最近はユーザー大会をプロプレイヤーや有名プレイヤーが積極的に開いてくれるため、BO3の機会に困らない(逆にランクマッチをやる機会がない)のがありがたい。

こんな感じでなんとか毎週の更新を目指し、ローテーション環境にこの3ヶ月、振り落とされないようにしたい。

有言不実行は敵。頑張ります。










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