見出し画像

【遊戯王】ウイルス暗黒界供養【1103環境】

○前説

7月6日に行われた渋谷CSチーム戦と7月15日に行われた寒波亭個人戦に出場してきた。例のごとく2011年3月環境のゲートボール大会。

チームを組んだモッフルさんとぽんこつさん。対戦相手の方々。大会を主催してくれた渋谷CSと寒波亭運営の方々。ありがとうございました。

この2つの大会に出ることが決まって、1ヶ月半ウイルス暗黒界の考察を進めてきた。特に渋谷CSチーム戦のコンセプトが「3人が同じ70枚で戦う」ことに決まり、最終的な構築の決定権を僕に委ねられたこともあって相当練り込んだつもりでいた。しかし結果は惨敗。渋谷CSは2-2予選落ち。寒波亭も0−2でドロップ。全く期待した結果とはならなかった。

考察の過程やサイドチェンジについてはチーム内で共有する目的もあり、ある程度まとまった文章を作っていたものの、公開はせずお蔵入りする予定だった。しかし、先人たちがどのような結果にも関わらず調整過程や考察をまとまった文章で落としてくれていたことで大変助けられていたことを思い出し、見習って僕も公開することを決めた。勝てなかったこの構築を供養する目的も含まれている。

というわけで、元々チーム内で共有していた文章を公開するために加筆・修正したものが以下となる。


○構築

渋谷CSタイムトラベリング
寒波亭第2回チャレンジカップ

▶構築の相違点

・メイン
暗黒界の尖兵 ベージ
神の警告 ×2

暗黒界の武神 ゴルド
メタモルポット
神の宣告


・エクストラ
キメラテック・フォートレス・ドラゴン

No.30 破滅のアシッド・ゴーレム

・サイド
サイバー・ドラゴン
聖なるバリア−ミラーフォース


フォッシルダイナ・パキケファロ
邪神の大災害

▶デッキ選択経緯

4/28に行われた寒波亭東海ルールに向けて、暗黒界を考察していた。しかし、その際はウイルス暗黒界をあまり評価していなかった。当時の考察内容は以下。

ところが、予選1回戦及び決勝戦でウイルス暗黒界と2度対戦し、そのどちらともに敗北したことでウイルス暗黒界への評価は180度変わった。

まず想定外の要素が2つ。それは闇デッキの決定力が高かったことと、後手を引いても絶望的ではないこと。

当初は完全に先攻に割り切ったものだと考えていたがグラファのおかげで後手でも全然ゲームになる。また奈落や幽閉といった除去に対してのエスケープ手段として最適であり、非常に理にかなった選択だと感じた。

同様の考えをチームメイトのモッフルさんも抱いたことで、渋谷CSはこのウイルス暗黒界を突き詰めていって優勝を目指すこととなった。

▶基本コンセプト

基本コンセプトは闇のデッキ破壊ウイルスの起動。闇デッキ自体は非常に強力なカードで起動できれば勝利に大きく近づく。特に直近の寒波亭においては以下のようにガジェットヒーローラギアの3つのアーキタイプだけで全体の半分以上のシェアを占めている。そしてこの3つのアーキに対しては特に闇デッキが有効であり、構築の主軸とすることを決めた。

闇デッキの起動を主軸としたことで、その安定化のためにドローソースをふんだんに搭載。世間的にはそのドローソースの多さからSD暗黒界(スーパードロー暗黒界)と言われている。しかし個人的にはこの名称に違和感があり、ウイルス暗黒界とするのが適切だと考える。コンセプトはやはり闇デッキであり、ドローソースはその過程において選択されただけにすぎない。

デッキ名などどうでも良いと思われるかもしれないが、SD暗黒界という名前に囚われるとデッキの本質に足をすくわれると考えている。

というのもこのデッキは無闇矢鱈とドローソースを投入したとしても安定するわけではない。特にこの1103環境において存在するドローソースは、どれを取ってもリスク(発動条件)が存在し、安定して運用できるカードは皆無に等しい。

暗黒界において標準搭載される暗黒界の門墓穴の道連れも発動にはリスクがあり、過剰なドローソースの採用はむしろそれらのリスクが積み重なり破綻した手札へと繋がる。また闇デッキ自体はあくまでも勝ちを近づけるカードであり、直接勝つことのできるカードでは無い。そのため闇デッキ起動後もまだゲームは続き、ドローソースの過剰搭載は中盤以降のドローの質を下げ闇デッキ起動後の勝利を危うくしてしまう。

以上より、このデッキはあくまでもウイルス暗黒界であり、闇デッキの安定した起動と闇デッキ起動後の安定した勝利のためにドローソースの枚数が適切になるよう苦心した結果が今回の構築となる。

▶ドローソースの取捨選択

前述の通りこの世のドローソースは全て何らかの発動条件を持っており、いつ引いても腐らない強欲な壺のような都合の良いカードは存在しない。そのためドローソースの採用枚数にもキャパシティが存在し、超過すると安定性及び勝率が損なわれていくと考えた。

以下採用を検討したドローソースを列挙し、その選択理由もしくは不採用理由について述べていく。採用するに至ったカードの基準は2つ。まず初手・初動において利用できること。そして中盤以降も腐りづらい点。この2つをを満たしたカードは自ずと限られてくる。手札抹殺については特に述べることも無いくらい強力なので省略。

暗黒界の門
暗黒界を捨てて効果を起動すればアドバンテージ+1。複数回起動できればほぼ勝ち。効果を一度でも使っていればサイクロンで交換されても相手に損を押し付けられる。
条件は墓地に悪魔族を用意すること。そのため初動にはならないのが欠点だが、それでも数あるドローソースの中でも比較的緩い条件かつリターンが絶大なので最も優先して採用される。ゴルドシルバが闇デッキの媒体になるのと、Sinスタダが成立するのも評価点。
自分から張り替える行為は得しておらず、被ると墓穴の道連れが使いづらくなるため3枚目はテラフォーミングに差し替えている。そもそもゲーム中に3回貼ることはめったに無いため2枚+テラフォで困ることはない。

墓穴の道連れ
お互いに手札が存在し、なおかつこちらの手札は暗黒界のみになるように調整する必要があるため、やや発動条件は厳しいがリターンが大きいため優先される一枚。
初動になる点とピーピング効果はどちらも替えが効かない。暗黒界の門を活用するためには墓地に悪魔族を用意する必要があり、そのためのカードとして最適。またピーピングはこの環境において見た目以上に強力で、特にプレイングで他者に及ばない自分にとっては非常に助けられた。
また中盤以降プレイのタイミングが限られてくるが、相手がハンドレスになった場合でも一時休戦やハリケーンで無理やりプレイできることは覚えておきたい。

暗黒界の取引
発動条件自体はだいぶ緩く山上まで含めて暗黒界モンスターがいればまず損はしない。ただ相手にとっても墓地を作りつつ手札の質が向上するカードであるため、潜在的に手札の質の対決で負ける可能性が存在する。
特に有効牌の増える2本目以降や、暗黒界同士のミラーマッチなどを考えると全幅の信頼を置けるカードとは言えない。しかしそれでも初動になりうるカードはこれと墓穴の道連れのみなので最大枚数搭載した。

成金ゴブリン
ローリスク・ローリターンの代表格となるドローソース。発動条件が緩いことが最大の売りで、単純にデッキ枚数が減ることで事故緩和に貢献する。
とはいえ中盤以降やたらと発動できるカードでは無く、リーサル範囲や神の警告ラインかどうかを見極めてプレイする必要がある。もちろんETにおいてはリスクが上がるため頻繁にサイドアウトする。

一時休戦
相手が無条件で得するカードであり、相当のリスクを抱えている一枚。しかしデッキ単位でシナジーしているカードであることに気づき3枚採用するに至った。
まずメイン戦において相手の得る1枚ドローが有効牌である可能性はそこまで高くない。そもそも暗黒界に対しては有効牌と不要牌の差が顕著で、有効牌でない可能性は充分ある。また闇デッキが成立すればそのドローが帳消しになる可能性も存在し、一定程度はデメリットを無視することができる。
またライフを守ることのできる効果が非常に重要で、闇デッキ自体が罠カードのため発動までにラグが存在する。また発動後も盤面を空けてしまうため、モンスターのみによる攻勢には脆弱であり、そのデメリットを補う役割を持つ。
そして最後にETにおける抜群の性能。特にこのデッキの性質上ストレート勝ちすることは稀で、どこかしらのタイミングで事故による負けが発生してしまう。そのため3本目に突入することがほとんどで、場合によってはETに入ることも少なくない。もちろん積極的な遅延行為は行わないが、性質上ETでのゲームを無視することもできず、その際の決定力も評価の対象となった。

トレード・イン
発動条件は手札に☆8を用意すること。スノウの存在もあり、序盤で☆8を用意することはそこまで難しくないが、中盤以降グラファは相手の盤面を触りつつ墓地に落としたいため、トレード・インによるディスカードは望ましくなく、発動したいタイミングがほとんどない。
ただ先攻1ターン目に使用するトレード・インは非常に強力で、破壊対象のいないグラファを効率的に墓地に落とすことができる。今回はスロットの関係から不採用としたが1枚までなら採用に値するカードだと考えている。

闇の誘惑
性質的にモンスター過多のハンドにおいて非常に強力。暗黒界の事故パターンとして、モンスターが集まりすぎてしまうことは少なくないため、そういった場面の解消には最適であろう。
しかし、そもそもモンスターの採用枚数自体は控えめであり、グラファを始め除外したくないカードも存在する。また道連れや取引のように墓地に悪魔族を用意できるわけでもないので、誘惑をプレイした結果ハンドの質が変わらない場面も多い。そのためトレード・インよりもまず優先順位が落ちるため今回は不採用となった。

強欲で謙虚な壺
発動したターン特殊召喚の権利を放棄するという重いデメリットを抱える。特に防御札を削ってドローソースに枠を割いているこのデッキにおいては深刻なデメリットで、グラファが絶対に登場しないため、ほぼノーガードで相手にターンを渡すことになる。また、動けるハンドにおいては謙虚をプレイするより動き始めたほうが強いためプレイするタイミングが永遠に失われてしまうリスクも存在する。ドローソースとしては一級品だが今回のコンセプトには合わないため不採用。

アドバンスドロー
トレード・インと似た効果だがその性質は全く逆と言っても良い。トレード・インは先1で圧倒的なパフォーマンスを発揮するが、このカードは先1ではほぼ役割がなく、中盤以降に真価を発揮する。初手での安定性に貢献しないため不採用。

無の煉獄
成金ゴブリン同様にデッキ枚数の削減となるドローソース。ただ墓穴の道連れを活用する都合上、引いてきたカードは伏せておくことが多いため、中盤以降プレイできない場面が頻発する。中盤以降の安定性に繋がらないため不採用。

▶それ以外のスロット

ドローソースとメインギミックとしての暗黒界モンスター、そして闇デッキを除くとスロットは残りが10枚ほど。強力な制限カードで埋めるとさらに余白は減り、3枚ほどとなる。

この3枚に何を採用するかが重要で、調整過程でも難航した部分である。そしてこの枠は渋谷CSと寒波亭で大きく変更されたので、それぞれの採用理由と変更の経緯を述べていく。

リビングデッドの呼び声
渋谷CS、寒波亭両日とも採用したカード。暗黒界とはカード自体の相性が良くウイルスの起動から、その後の追撃など多様な役割を持つ1枚。
ただ発動までのタイムラグが気になるところではあり、今後DDRなどとの比較を検討している。

神の警告
渋谷CSにおいて採用したカード。防御の薄いこのデッキにおいて唯一と言っても良いまともな防御札だが、定番の激流ミラフォを差し置いて選んだのはデッキ単位での相性を考慮した。
順当にデッキが回れば闇デッキで相手の魔法罠ははぎ取れるため、相手はモンスターのみでの仕掛けに限られてくる。しかし氷結界の龍トリシューラスクラップ・ドラゴンブラック・ローズ・ドラゴンの3枚は非常に脅威で、一転して劣勢に傾いてしまう。しかし神の警告はこの3枚をほぼ確実に処理することが可能で、スキルドレインよりもその点を評価した。
またウイルス暗黒界において神の警告が採用されることが稀なため、その奇襲性の高さも評価の対象となった。というのも防御の薄さは広く周知されており、対面にはツッパ気味にシンクロを展開されることも少なくない。また、暗黒界の門やスキルドレインといった永続を擁するため、サイクロンなどの伏せ除去は抱え込まれて後出しを狙われることが多いため安定して警告を運用できる。

メタモルポット
寒波亭において採用したカード。効果が起動した時のアドバンテージの稼ぎ方は尋常ではなく1枚で勝利できるカード。ただその分相手から意識されることも多いため、完全に信頼することは難しい。プレイが下手なのでイージーウィンできる点を評価して採用したが悪くなかった。

神の宣告
渋谷CSで神の警告を採用したがかなり使い心地が良かったので、ライフコストは増えるが対応範囲に広がるこちらに寒波亭では変更。
ただこの変更は失敗で、ただでさえ防御が薄いためにライフを大きく支出してしまうこのカードは相手のキルスピードをサポートしてしまうだけの結果に。使い方が悪かった可能性もあるが発動した試合は全部負けており、真っ先にデッキから外したいカード。

○サイドチェンジと対面理解

選択権が有るか無いか(=先手か後手か)、2本目なのか3本目なのか(=ETが近いか近くないか)でサイドチェンジが変わる。また以下に記すサイドチェンジはあくまでも目安・指針となるべきものに過ぎない。相手の採用カードやプレイスタイル、また自分のプレイスタイルによって有機的に変化すべきものである。

共通認識としたい考えは、2本目では一時休戦、3本目では成金ゴブリンを外すということ。サイドチェンジが行われクリティカルなカードが増える2本目において一時休戦はリスクが増大するためほぼ例外なくアウトにする。逆に3本目、特にETにおいては無類の強さを発揮するため残し、相手にライフを与える成金ゴブリンを抜く。

また暗黒界の取引も同様に相手にドローの機会を与えてしまうため、2本目以降はアウトにする対面がいくつか存在する。特に墓地を作って展開していくデブリや代行天使、暗黒界などだ。

以下に各対面でのサイドチェンジと対面ごとに注意していたことを挙げていく。サイドチェンジに関しては渋谷CSの際のものだと考えてほしい。

vs HERO(6:4)

・2本目先攻…5枚
out
一時休戦 ×3
神の警告 ×2
in
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・2本目後攻…6枚
out
一時休戦 ×3
テラフォーミング
神の警告 ×2
in
サイバー・ドラゴン ×3
ブラック・ホール
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
 
・3本目先攻…5枚
out
成金ゴブリン ×3
神の警告 ×2
in
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・3本目後攻…6枚
out
成金ゴブリン ×3
テラフォーミング
神の警告 ×2
in
サイバー・ドラゴン ×3
ブラック・ホール
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

闇ウイルスが有効であり、有利な対面。グラファ自体相手はモンスターで越えることができないので、グラファを用意するだけでも比較的有利なゲームができる。

ミラクルフュージョンから召喚されるシャイニングは門グラファで越えられない3200打点が標準なので、ウイルスが成立してない場合はグラファを手に抱える、レイヴンを用意するといった意識が必要。

アライブ入りの場合はメインから奈落幽閉フル投入がデフォルトなので、闇ウイルスによるエスケープをしっかり意識する必要がある。

サイド後特に気を付けるべきは異次元の女戦士。しっかり用意できるときにグラファは確保しておくこと。後手でテラフォーミングを抜くのはライオウ意識。そのためライオウが採用されずバブルマンのためにハンドレスになりやすいアライブ対面においてはテラフォーミングより墓穴の道連れを抜くべき。

vs ガジェット(7:3)

・2本目先攻…5枚
out
一時休戦 ×3
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
スキルドレイン ×3

・2本目後攻…10枚
out
成金ゴブリン ×3
一時休戦 ×3
闇のデッキ破壊ウイルス ×2
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
サイバー・ドラゴン ×3
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
スキルドレイン ×3

・3本目先攻…7枚
out
成金ゴブリン ×3
闇のデッキ破壊ウイルス ×2
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
スキルドレイン ×3

・3本目後攻…10枚
out
墓穴の道連れ ×3
成金ゴブリン ×3
闇のデッキ破壊ウイルス ×2
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
サイバー・ドラゴン ×3
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
スキルドレイン ×3

非常に有利な対面。闇ウイルスの効果が抜群で、罠宣言によりグラファの回答をモンスターに限定することができる。またモンスターによる回答もトリシューラかスクラップ、はたまたヴァイロン・ディシグマに限られるため神の警告はそれらを狙い撃ちしたい。

サイド後はスキルドレインが強力で、先手後手にかかわらず積極的に採用していく。後手の際はサイバー・ドラゴン+魔ウイルスのセットを採用しお手軽にキメフォを出して魔ウイルスを狙いに行く。

キメフォとスキルドレインがアンチシナジーなのでそこにだけ気を付けたい。

vs 兎ラギア(7:3)

・2本目先攻…5枚
out
一時休戦 ×3
神の警告 ×2
in
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・2本目後攻…8枚
out
墓穴の道連れ ×2
一時休戦 ×3
テラフォーミング
神の警告 ×2
in
サイバー・ドラゴン ×3
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・3本目先攻…5枚
out
成金ゴブリン ×3
神の警告 ×2
in
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・3本目後攻…8枚
out
墓穴の道連れ ×2
成金ゴブリン ×3
テラフォーミング
神の警告 ×2
in
サイバー・ドラゴン ×3
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

非常に有利な対面。ウイルスは先1以外では標準搭載されている七つ道具にカウンターされることがあるため要注意。基本的には盤面にグラファを維持しエスケープ手段として闇ウイルスを構えることで七つを貰ってもアド損しないように立ち回りたい。レイブンが絡む際はメンタルスフィアデーモンを積極的に狙う。無理やり狙ってもイージーウィンに結び付くほどのパワーがある。

サイド後要注意すべきはまずマクロコスモス。ラギアに搭載される可能性は非常に高いためサイクロンは必ず投入したい。また異次元の女戦士もサイドまで含めると投入されている可能性が非常に高いため、HERO対面同様グラファは積極的に集める。

サイバー・ドラゴンはライオウ・女戦士の突破を任せられるため後手の際は非常に重要。墓穴の道連れは腐る場面が多いため後手の時は減らして良し。

vs カラクリ(6:4)

・2本目先攻…4枚
out
一時休戦 ×3
闇のデッキ破壊ウイルス
in
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・2本目後攻…13枚
out
成金ゴブリン ×3
一時休戦 ×3
テラフォーミング
おろかな埋葬
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
サイバー・ドラゴン ×3
ブラック・ホール
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

・3本目先攻…4枚
out
成金ゴブリン ×3
闇のデッキ破壊ウイルス
in
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・3本目後攻…2本目後攻と同じ

五分から微有利な対面。メインボードにおいてはナチュルビーストが非常に脅威で、回答が魔轟神レイヴンしか存在しない。また一時休戦によるドローで相手の展開がパワーアップすると、到底暗黒界では返しきれない盤面が成立することもあり、ライフを守ったところで意味を為さないシーンもしばしばある。

逆に暗黒界側が先に墓地にグラファを用意できればナチュビの脅威度は大幅に下がる。またウイルスの成立も勝利貢献度の高いアクションなので、先手後手が非常に重要なマッチアップと言える。

2本目以降先手は最小限のサイドチェンジに留まる。スキルドレインは強力なカードだが、頼らずともウイルスが決まれば勝つので先手では不要。後手においてはとにかく負け筋がナチュビとそれに伴う先攻展開なので魔法カードは必要最小限に抑え、ナチュビを封じることのできるスキルドレインの力を借りる。

サイバー・ドラゴンはやはり後手まくりにおいて強力で、先攻展開を返すだけでなく安定のカラクリ兵セットに対してキメフォを絡めてきれいに切り返せる。魔デッキが自然にくっつくのも素晴らしく、カラクリモンスターはクイック以外壊滅する。

vs ジャンド(3:7)

・2本目先攻…9枚
out
暗黒界の取引 ×3
一時休戦 ×3
ハリケーン
闇のデッキ破壊ウイルス ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

・2本目後攻…12枚
out
暗黒界の取引 ×3
一時休戦 ×3
ハリケーン
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
サイバー・ドラゴン ×2
ブラック・ホール
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

3本目先攻…9枚
out
暗黒界の取引 ×3
成金ゴブリン ×3
ハリケーン
闇のデッキ破壊ウイルス ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

・3本目後攻…12枚
out
暗黒界の取引 ×3
成金ゴブリン ×3
ハリケーン
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
サイバー・ドラゴン ×2
ブラック・ホール
魔のデッキ破壊ウイルス ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

非常に不利な対面。溜め込まれてからの超展開を防ぐ術が無く、頼みの闇ウイルスも魔法罠の比率が小さいジャンド相手にはあまりハンデスは期待できない。カオスソーサラーやトリシューラで無慈悲にグラファが飛ばされるのを指をくわえて見る羽目になることもしばしば。一応狙うは速攻でなるべくライフを削ることを意識し相手が溜め込む前にゲームエンドに持ち込みたい。

2本目以降はスキルドレインをメインプランに定める。スキドレ適用化ではいくら溜め込んでもスタッツ勝負に持ち込めるのでグラファの3000に分がある。とはいえトークンなどを並べて耐久し回答を引かれることも多いため、やはり2本目以降も速攻での勝負が求められる。そのためのSinスタダ採用であり、クロックを早め盤面有利を維持したい。

魔デッキは非常に強力なカードであるが過信は禁物。むしろ相手の墓地を作らせてしまい、早期のカオスソーサラー着地の手助けをしてしまうパターンもあるため、うち時には注意。

vs 代行天使(3:7)

・2本目先攻…9枚
out
暗黒界の取引 ×3
一時休戦 ×3
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

・2本目後攻…12枚
out
暗黒界の取引 ×3
一時休戦 ×3
テラフォーミング
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
サイバー・ドラゴン ×2
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

・3本目先攻…9枚
out
暗黒界の取引 ×3
成金ゴブリン ×3
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

・3本目後攻…12枚
out
暗黒界の取引 ×3
成金ゴブリン ×3
テラフォーミング
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
サイバー・ドラゴン ×2
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

非常に不利な対面。大天使クリスティアという蓋が存在し、ナチュルビースト程ではないしても対応に窮する場面が多い。ジャンド同様溜め込まれるとヒュペリオンやクリスティアの連打でゲームが終わるので、ジャンド同様速攻での勝負は意識したい。とはいえガチガチガンテツにすら綺麗な処理手段が無いので警告は積極的にヴィーナスに吐いていきライフを詰めたい。

サイドボード後はこれまたスキルドレインを主軸に据える。クリスティアやガンテツの脅威が遠ざかるので門グラファで押すことが可能。ただ相手もお触れを採用してくる可能性が高く、虎の子のサイクロンはお触れに合わせたい。

vs 暗黒界(5:5)

・2本目先攻…5枚
out
暗黒界の取引 ×3
ハリケーン
手札抹殺
in
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・2本目後攻…8枚
out
暗黒界の取引 ×3
一時休戦 ×3
ハリケーン
手札抹殺
in
サイバー・ドラゴン ×3
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・3本目先攻…5枚
out
暗黒界の取引 ×3
ハリケーン
手札抹殺
in
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

・3本目後攻…8枚
out
暗黒界の取引 ×3
成金ゴブリン ×3
ハリケーン
手札抹殺
in
サイバー・ドラゴン ×3
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬

良く分からない。結局サイドに暗黒界に有効なカードは入れられなかったのでサイドボードまで含めるとかなり不利かもしれない。

vs 六武衆(4:6)

・2本目先攻…3枚
out
一時休戦 ×3
in
サイクロン ×2
激流葬

・2本目後攻…10枚
out
墓穴の道連れ ×2
一時休戦 ×3
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

・3本目先攻…3枚
out
成金ゴブリン ×3
in
サイクロン ×2
激流葬

・3本目後攻…10枚
out
墓穴の道連れ ×2
成金ゴブリン ×3
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
神の警告 ×2
in
Sinスターダスト・ドラゴン ×2
ブラック・ホール
サイクロン ×2
聖なるバリア−ミラーフォース
激流葬
スキルドレイン ×3

不利な対面。カラクリ同様先手後手による偏差が激しく、特にシエンにめっぽう弱いので後手を取らされると非常に厳しい。

サイド後はカラクリと考え方は同じ。先手はメインプランであるウイルスの成立をそのまま狙うため必要最低限の入れ替えに抑える。後手はシエンやナチュビを封じるためスキルドレインは必須なので、Sinスタダとスキルドレインを搭載したサイドチェンジを行う。墓穴の道連れは手札を吐き出して展開することの多い六武衆の場合腐ることが多いため後手では減らしてよい。

○今後の課題

24.07.06. 渋谷CS
1. 六武衆 先○後✕先○
 1. 闇デッキをトリシュで返されるが帰還で勝ち
 2. シエンで負け
 3. スキルドレインで勝ち
2. ヒロビ 後○後✕先ET○
 1. 闇デッキで勝ち
 2. ダストシュートで負け
 3. 一時休戦で勝ち
3. スクラップ 後○先✕先ET✕
 1. 闇デッキで勝ち
 2. スクドラ超えれず負け
 3. 事故って負け
4. カラクリ 後✕先○後✕
 1. 事故って負け
 2. 闇デッキで勝ち
 3. ナチュビで負け

24.07.15. 寒波亭チャレンジカップ
1. 六武衆 後✕先○後✕
 1. 先攻シエンからの2killで負け
 2. メタポセットから返し反転で勝ち
 3. 先攻ナチュビから回答引けず負け
2. 罠型暗黒界 後○後✕先✕
 1. 相手事故。ウイルス決めて勝ち
 2. 事故。トマトに殴り切られる
 3. 事故。トマトに殴りきられる

分布が多く相性的に有利だと認識していたヒーロー、ラギア、ガジェットと1度しか当たらず、不利マッチが多かったのは運が無かった。

渋谷CSはおおむね予想通りの分布だったが、寒波亭チャレンジカップは大幅に予想を外れ暗黒界が2番目に多くなるなど、向かい風だった。これに関してはメタ読みが甘かったことが悔やまれる。

また事故の発生したマッチは間違いなく負けていてデッキの安定感の向上が課題となる。現状の安定性では常勝必須となる個人戦に持ち込める完成度ではなかった。チーム戦においてもやはり暗黒界三面はリスキーであり、左右が暗黒界だからという理由でB卓のチームメイトが先1ショックルーラーの魔法宣言で泡を吹いていた。

それ以外にもナチュル・ビーストや六武衆−シエンの対策を練り直す必要がある。現状だとそれらへの回答はスキルドレインに定めていたが、後手からのスキルドレインではカラクリや六武衆の展開に間に合っていない。特に防御が薄いことやターンを渡すと致死的なことから、両デッキとも前のめりに展開してくることが多いのでライフを払う上に、モンスター自体の除去を行えないスキルドレインでは上から殺されることが多かった。

反省点は非常に多い。しかし、デッキのコンセプト自体に可能性は感じる。また使っていても闇デッキの悪魔的なまでの破壊力に快感を覚えるので、これらの反省点を踏まえ今後のメタゲーム次第では持ち込みたいと考えている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?