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iPhoneで / 木工家・須田二郎さんの映像

木工家・須田二郎さんの仕事を、手持ちのiPhoneによるワンカット撮りで映像にしました。須田さんの木工品がどのように作られているのか、映像を通じて知ることができます。生木を旋盤で削る技術の第一人者であり、木それぞれの現しがうつくしい代表作のサラダボウルや、機能的とも言えるカトラリーなどを生み出す須田さんの仕事は、その思想も含めてとても興味深く、勉強になります。また、今回は機材を最小限にして何ができるか?という僕自身のスタディワークでもありました。

それぞれ編集でつまんでいないので、須田さんの制作工程(と時間)がそのまま収まっています。ただ、音はピンマイクを仕込んでいて、生っぽいおもしろい質感があると思います。「須田二郎のスプーン」「須田二郎の料理用ヘラ」「須田二郎のたまご」「須田二郎のラベット」「須田二郎のカッティングボード」の5本を作りました。すべてyoutube上で公開しています。

自分は、映像の空間をどう作るか。そしてそこに、どんな時間が顕れてくるのか。ということに尽きない興味があります。被写体も大切ですが、構造、広義の環境も大切です。ですので、今回iPhoneを使って撮影するということは、通常のカメラであれば制限があるところが自由になるということで、自分の方法論にあらたな可能性を探るというスタディワークでもあったように思います。どちらにせよ、それが思考と行為の重みによってではなく、軽さによって試みるということが楽しいのかもしれません。また、映像の機能ということにもあらたな考えが及んだ仕事でもありました。

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