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短いシリーズ:「ネットワーク障害管理の必須技術:SNMPとsyslog」

「そういえば、ネットワークの監視ってどんな技術が使われているんですんかね?」

はい、こんにちは!松井真也です。シリーズ「音声通話で世界とつながる:VoIP超入門」は前回で終了しました。企業内では、データ伝送だけでなく、音声通話も頻繁に行いますから見逃せない技術です。いくつかのプロトコル(SIP、RTP、RTCPなど)を組み合わせて、セッションを制御し、音声データをアナログ・デジタル変換して送るのでした。

さて、今回からは短めの新シリーズ「ネットワーク障害管理の必須技術:SNMPとsyslog」です。一度、ネットワークは構築したら、もうおしまい…ではなく、日々ネットワークが要件どおりに動いているかを監視しなければなりません。この仕事を支える技術の筆頭格が、「SNMP」と「syslog」です。

いつもモニターを眺めているネットワーク担当者が扱う大事な技術です。一度、その概要を知って監視担当者と仲良くなりましょう!

記事は全4回を予定しています。次のように計画しました!例によって、「予定は予定」です。うまくいくかな…。

1.ネットワーク監視プロトコル「SNMP」とは?

この記事では、まず、SNMPの目的に触れて、IPネットワーク上のデバイスをどのように管理するかを概説します。

さらに、SNMPの構成要素であるSNMPマネージャ、エージェント、MIB(Management Information Base)についてご紹介します。これらがどのように連携して機能するんでしょうか?

2.ポーリングとトラップ:SNMPマネジャとエージェント間のコミュニケーション

この記事では、SNMPマネジャとエージェントの具体的な動作と役割を掘り下げます。

特に、SNMPメッセージタイプ(Get-Request, Get-Next-Request, Set-Request など)の詳細と、ポーリングとトラップのメカニズムに集中しましょう!

SNMPマネジャがどのようにエージェントを管理し、情報の取得や設定変更を行うかが分かるようになります。

3.MIB:SNMPで管理される情報の秘密

SNMPでは、「MIB」という形式でネットワーク機器の情報を構造化し、管理しています。

このMIBは、実はノードにオブジェクトID(OID)をつけて、ツリー構造でデータを管理しています。ここら辺を掘り下げる予定です。

さらに、できれば、RMON(Remote Monitoring)についても触れ、SNMPを用いた遠隔監視の拡張機能としての利点と使用例について説明します。

4.ログの保存ならお任せ:syslog

この記事では、ネットワーク機器からのログ情報をサーバに蓄える仕組みであるsyslogをご紹介します!

syslogの基本概念と動作原理について説明し、ログ情報の種類、アラートレベル、およびそれらがネットワーク管理にどのように利用されるかを概説します。


以上4回でこのシリーズをお送りします!

はい、本日はここまで!


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