新シリーズ!1分で分かるネットワーク用語
はい、こんにちは!松井真也です。2024年を「イーサネット」シリーズで始めましたが、昨日1月25日、やっと終わりました!読んでくれた皆さま、感謝申し上げます!
物理層とデータリンク層の話をずっとしてきましたから、今度は階層を上げて「ネットワーク層(インターネット)」の話に入ることを予定していました。が!その前にネットワークの関連用語をきちんと押さえておきたいと思い、「1分で分かる!ネットワーク用語」シリーズを始めます!
ネットワークを学んでいると、たくさんの知らない技術名に出会います。特に頭字語が多いです…。それらの難解な技術を、少なくとも分かった気分になれることを目指します!
次の通り合計12回に分けてみました。ただ、例によって計画どおりに終わる気が全くしませんw。柔軟に追加したり、減らしたりしながら、最後までやり遂げたいと思います!
第1回:UWB
UWB(Ultra Wide Band)とは、その名が表すとおり、非常に広い帯域幅を使用する無線技術です。日本語では「超広帯域無線」です。
短距離の高速データ転送に適していて、正確な位置情報の提供や、スマートフォンとの連携などで利用されています。低電力でありながら高い転送速度を実現する点が特徴です。ただ、あまり広く利用されていません。
第2回:WiMAX
WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)とは、長距離の無線ブロードバンド接続を提供する技術です。名前が長すぎです。だから、略があるのでしょうが…。
都市部や郊外などの広範囲をカバーでき、高速のインターネット接続を実現できます。Wi-Fiと異なり、アクセスポイントがなくて済みます。
第3回:LPWA
LPWA(Low Power, Wide Area)とは、低電力で広範囲に渡る通信を可能にする技術です。名称の通りですが、若干覚えにくいですね。
主にIoT(Internet of Things)デバイスでの使用が想定されています。省エネルギーで長期間の運用が可能な点が特徴です。一方、大容量の通信はできないのでスマホやパソコンの通信には使えません。農業、工業、スマートシティなど、多岐にわたる分野での応用が期待されています。
第4回:ZigBee
ZigBeeとは、低電力で低速の無線技術です。主に家庭内の機器やセンサーなどの短距離通信に利用されています。とにかく省エネルギーなので、スマートホームの分野で広く採用されています。
第5回:BLE
BLE(Bluetooth Low Energy)は、省エネ型のBluetooth技術です。従来のBluetoothと比較して、より少ない電力で通信が可能。ただし、伝送速度は下がります。主にウェアラブルデバイスやヘルスケア製品、スマートフォンと連携するデバイス、センサなどに用いられています。
第6回:ISDN
ISDN(Integrated Services Digital Network)は、デジタル通信のための国際標準です。音声、ビデオ、データなどのサービスを同一の回線で提供できます。1990年代に盛んに使われました。
が、ADSLや光ファイバーなどに取って代わられました。今月(2024年1月)からNTT東日本の「INSネット」は段階的にサービスを停止します…。
第7回:ADSL
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は、既存の電話回線を使用して高速インターネット接続を提供する技術です。私も大いにお世話になっておりました。
ダウンロード速度がアップロード速度よりも速いのが特徴で、主に家庭や小規模オフィスで利用されています。
第8回:CATV
CATV(Cable Television)は、同軸ケーブルや光ファイバーを利用してテレビ放送を配信するシステムです。が、近年ではインターネット接続提供も行っています。多様なメディアサービスを一つのケーブルで提供することが可能です。
第9回:PLC
PLC(Power Line Communication)は、なんと電力線を利用してデータ通信を行う技術です。既存の電力線を使用するため、新たな配線が不要なのがありがたいところです。家庭内のさまざまなデバイスを簡単にネットワーク化できます。
第10回:移動通信システム(5Gなど)
移動体通信とは、移動する通信機器同士、または移動機器と固定機器との間で行われる無線通信です。携帯電話やスマートフォンなどが代表的で、高速で安定したデータ通信を提供してくれます。皆さん、毎日、欠かせさず使ってますよね!
第11回:SONET/SDH
SDH(Synchronous Digital Hierarchy)とSONET(Synchronous Optical Network)は、高速な光ファイバー通信網の標準です。ですから、1ユーザとしては、あまりご縁がない規格です。
大量のデータを高速に伝送する能力があり、インターネットのバックボーンとして重要な役割を果たしています。
第12回:FTTH
FTTH(Fiber To The Home)は、光ファイバーを直接家庭まで引き込む技術です。高速なインターネット接続が可能で、4Kや8Kの高解像度動画の視聴、大容量データのダウンロードなど、デジタルライフを快適にする基盤として普及しています。
はい、ということで以上のようなラインナップでお送りします。懐かしいもの、裏方のもの、身近なもの、いろいろ入り混じっておりますが、楽しく書いていきます。
では!
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