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その10:OBS不要!カメラ映像にテロップをのせてみた!


前回からの続きです。

ハイブリッド配信をするための環境が、試行錯誤しながらですが、だいぶ進んでいきました。このままでも配信できそうですが、でももう少しやりたいことがある!

それは、テロップを乗せることです。テロップがあれば少しでも、オンラインイベントらしくなります。

あまり、動きがあるダイナミックなものを載せるつもりはありません。せめて、講演者の名前ぐらいは表示できないか、と考えたのです。

OBSは使わない

OBSがあれば簡単ですね、、、と言われそうですが、当時 OBS の使い方を知りませんでした。他の方法しかないのです。どうしたものか、と悩んでいた時、『Video Salon』2020年8月号「ライブ配信の教室」という特集があったので、パラパラと読んでいました。

パラパラめくっていたところ、「モーションタイトルの作り方」の記事が目に入りました。これを動くテロップの特集がありました。眺めてみると、Atem miniのクロマキー機能を使えば動くテロップが作れるということが判明しました。これを使えばうまくいくに違いない!

ということで、それを参考にして、テロップを載せることを試みたのです。

Atem miniとテロップ用PCを準備

まずは、Atem miniへの映像入力についてです。HDMI1には、講演者の映像を入力しますHDMI2には、テロップ専用パソコンを接続します。自動でパソコンのモニタ映像が入力されるはずです(ネットワークに接続している必要はありません)。一方、Atem miniのUSB出力は、配信用パソコンに接続します。そして、そのパソコン上で、atem miniのソフトウェアコントロールを使って映像を統合するのです。これでハードウェアは準備できました。

テロップ作成はパワポで十分

次に、テロップ画像を作ります。アプリは、パワーポイントで十分長方形のオブジェクトに、講演者の名前を表示したシンプルなテロップを作りました。

そして、そのスライドの背景は、緑色(R0、G250、B0)に設定しました。このスライドを、テロップ専用パソコン上で全画面表示しておきます。

意外?クロマキーを使う

では、2つの映像の統合をします。

仕組みはこうです。配信用パソコン上のatem miniのソフトウェアコントロールで、HDMI1の講演者の映像の上に、HDMI2のスライドをかぶせます。その上で、スライドの緑色の部分を「クロマキー」機能を使って、透明化するのです!これで、テロップ部分だけが、カメラ映像の上に残り、テロップとして機能するわけです(手間ですね。。。OBSが使えるなら)。

さらに、講演者の氏名の部分にアニメーションをつけました。パワポの機能を使うだけです。そうすれば、動くテロップの出来上がりです。クリックひとつで、テロップの表示・非表示ぐらいになったら何とでもなります。動いたときは感動しました!テレビっぽい!

知っておいても損はないです

ということで、OBS は使ったことはないけれども、atem miniと2台目のノートPCがあるなら、この方法がテロップ表示にお勧めの方法です。

OBSさえ分かってしまえば、こんなことをしなくてもいいはずですが、手元の機材で工夫をして、こんなことができてしまうんですね。一つの目標を実現するのに、複数の方法を知っておくことで、いろんな制約がある中で、何とか満足できる配信を行うのに、役に立つはずです。少なくとも、映像配信の勘どころをつかむには悪くはないはずです。


では、ビーダゼーン!

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