【サイバーセキュリティ】1分でわかるHTTPの仕組み:一般ヘッダー
こんにちは~。前回記事からの続きです。サイバーセキュリティを学ぶ前提知識として重要な「HTTPの仕組み」を紹介しています。
前回は、「ヘッダーとは何か、とその構成」についてお話ししました。ヘッダは、ヘッダフィールドの集まりで、1行に一つのヘッダーフィールドが入るのでしたね。
今回からは「ヘッダーフィールドの分類」について取り上げます。ヘッダーは、
「リクエストとレスポンスのどちらで使われるか」という観点
「ボディに含まれるデータを説明するか」という観点
「最終目的地まで転送されるか」という観点
から分類が可能です。これらを複数回に分けて順を追って知ることにしましょう!
リクエストか、レスポンスか?
ヘッダーの中には、
リクエストヘッダー(リクエスト上だけで使われるもの)
レスポンスヘッダー(レスポンス上だけで使われるもの)
があります。が、共通して使われる
一般ヘッダー
というものがあります。ただ、文献によっては、あえて「一般ヘッダ」という分類を設けてないものもあります。リクエストにも、レスポンスにも含まれているので、重複すれど漏れなく説明できますからね…。
とはいえ、私が見る限りですが、「一般ヘッダー」という分類はよく見かけるので、これを採用します!
一般ヘッダー general headersとは?
リクエストやレスポンスに固有でない、共通事項を定義するヘッダーです。いくつか例を見てみましょう。
その筆頭格は、「Cache-Control」ヘッダーです。
会社などからウェブサーバにアクセスするときには、プロキシサーバを中継することが多いですね。このプロキシサーバは、その機能の一つとして、過去の通信のデータをローカルディスクにキャッシュ(格納)することができます。
このプロキシサーバ(キャッシュサーバ)に、クライアントやウェブサーバから「データを溜めないで」「何秒くらいなら溜めておいていいよ」などと指定することができるのが、このCache-Controlヘッダーです。
サーバの管理者ってキャッシュの扱いまでHTTPメッセージを通じて制御しているのですね。クライアント側では意識することは少ないのですが…。
加えて、Connectionヘッダーフィールドが重要な役割を持っています。プロキシより先に転送しないヘッダーフィールドを指定するだけでなく、1回の接続で複数のリクエストを送ることを指定(Keep-Alive)することができます。
はい、本日はここまで。今回は、一般ヘッダーを中心にお話ししました。
次回はリクエストヘッダーを取り上げます!では。
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