他人ばかり気にする人は承認欲求を満たせない。《自分中心主義》になろう。

他人に迷惑をかけないようにしよう。自分さえ我慢すれば、この場は乗り切れる。なんて思いながら、同僚や上司に気を使うあまり、メンタルをすり減らしていたりしませんか?

承認欲求(笑)とインターネット界隈ではバカにされがちですが、本能的に求めるものであり、満たされるべきもの。だから、承認欲求を否定するのはナンセンスです。

誰かに認められたい、評価してもらいたい、という人ほど満たされない。

けれど、承認欲求を満たしたいために、他人ばかりを気にするのは逆効果。過度に周りの目が気になり、失敗を恐れて身動きが取れず、結果、誰からも承認を得られません。また、下心は見透かされます。

「承認欲求」は本能だと述べましたが、間違った方向に進めば「他人ばかりを気にする自分」が生まれます。まずは、あえて極端な例で考えてみましょう。

社内で評価されているAさんがいます。その人は、誰もがイヤだなと思う仕事を率先して取り組みます。仕事もスピーディーかつ正確で、Aさんへの信頼は社内でも指折りです。周囲はAさんのおかげで、楽しく順調に仕事に勤しんでいるのでした。

しかし、Aさんの本心はというと、「この仕事イヤだなぁ」と感じていました。最初は、ですが。そしてみんなに賞賛されるにつれて、「イヤだなぁ」という気持ちは薄れていきます。

いいえ、薄れていくという表現は間違いですね。みんなが褒めるから、イヤだという気持ちを見ないようにするのです。イヤだと思う自分がイヤだと思うようになるのです。最初に思っていた仕事に対するイヤな気持ちに、気付けなくなっていきます。

すると、Aさんの生活に変化が起きました。嬉しいはずの感謝の言葉が、何も感じなくなってきます。美味しいはずのディナーが、味わえなくなってきます。そしてとうとう、「すべてが面倒くさい」と投げ出してしまいました。

ネガティブな感情をネガティブに思うと苦しくなる。

周りから評価されているはずのAさんは、なぜ苦しんでしまうのでしょうか。それは、他人の目ばかりを気にしてしまい、自分の感情を無視してしまったからです。

自分の感情に鈍感になると、マイナス感情を打ち消す代わりに、プラスの感情にも鈍感になってしまうようなものです。

「もう、何もする気が起こらない」という気持ちや、「もう、何もかも放り出したい」という気持ちになるのは、ネガティブな感情に目を背けようと、いつまでも考え続けてしまうからです。

誰でもネガティブな感情は抱くもの。当たり前の反応なのだから、「あ、今、腹立ってるな。あはは。」とか、認識して受け止めてあげることが大切です。

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それでは、Aさんはどうするべきだったのでしょうか。答えはシンプルです。

・あなたにとって重要なのは、いま起こっていることに対する、生の〝いま〟の気持ちや感情なのです。
・まずは、自分がいまやっていることを〝感じてみる〟ところからはじめましょう。それが自分を大事にするための第一歩です。
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イヤだなという気持ちは無視しない。ちゃんと認めた上で、仕事を続けるか続けないかを決断する。Aさんを救う1歩目は、リアルな感情なのでした。マインドフルネスの考えですね。

辛いときは辛いと思う。苦しいときは苦しいと知る。マイナスの感情と向き合わなければ、周りがどんなに言葉を投げかけても聞こえません。

自分自身の感情を否定し、自分自身を認められなくなってしまいます。すると、他者からの承認なんて関係なくなるのです。

承認欲求から自分中心主義へ

「承認されたい」という思いばかりでは、承認欲求を満たせないことがわかりました。マイナスの感情を認める大切さを知りました。

だけれども、「やりたくないけれど、やらなきゃならないことがあるじゃん。」っていう人が必ずいます。その通りです。現実では、やりたいことだけをやれるはずもありません。

なので、やりたくないという感情に、ちゃんと気付いてあげてね。マイナスな気持ちを忘れずに、フラットに考えて、やるかどうか考えてね。

周りに褒められたいとか、評価されたいとか、他人中心で考えて苦しむのはおかしいんです。もっともっと、自分を見てあげましょう。

過去の自分を否定するのが怖い人へ向けて。

「自分は我慢して、耐え忍んで、努力することで成功してきた。」なんて人もいるでしょう。素晴らしいと思います。僕も実際、高校時代に諦めない心を学びました。

だから、過去を否定したくないという気持ちを大切にしてください。やるか、やらないかは自由です。過去の栄光にすがり、自慢話に花を咲かせても大丈夫です。人に押し付けさえしなければ、何を考えるのも自由ですから、

でも、変えたい気持ちがあるけどなんか怖い…という人もいるはず。次の引用は、そんな人に読んでもらいたいのです。

・あなたは「不安である」ことを認めることは、すなわち「自分が弱い人間である」ことを認めることになる、と恐れていないでしょうか。では、「不安を抑えて」隠していると、強い人間になれますか。
・いままであなたは、自分が苦しくなっているときでさえ、最後まで一人でやり遂げなければならないと思っていました。でもそれは、ほんとうは「相談するのが怖い」ということが真相であったかもしれないのです。
・だからこそ、いまは何よりも、過去のそんな自分を「よくやってきたね」とねぎらってあげることが第一なのです。過去の自分を受け入れる、そんな強さが芽生えれば、そのあとで、だんだん「自己表現できる自分になりたい」という欲求が生まれてくるのです。

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僕たちは他者からの承認を得る前に、自分への承認を失い過ぎました。自分のことが分かっているつもりになっていたけれど、全然気付いていませんでした。だから、もっと、「自分中心主義」になりましょうよと。

じゃあ、どうやって自分の感情に気づく?

いくつか紹介しておきます。



ネガティブな感情はストレス。対策をしましょう。


押さえつけずに受け入れて進むことが大事。トレーニングによって鍛えられます。


「モーニングページ」と紹介されてますが、「エクスプレッシングライティング」とも言われています。最強です。