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組織の問題と向き合う〜組織を科学する#0〜

僕たちは、組織文化を変えていくことができるのだろうか。

僕がはたらく組織では、はたらく場所はバラバラで、得意不得意に応じて役割も変わる。チームやプロジェクトの単位は複数あり、その役割もチームやプロジェクトによって異なる。上司部下の関係は仕事にはなく、現場での意思決定が尊重される。困ったことがあれば、社内のSNSで質問すれば回答をもらえ、有事の際は助っ人として呼ぶこともできる。

一見すると、「ティールっぽい組織」です。だけど、弱みもあります。

・普段、メンバーとあわないので関係性を築きにくい
・多様なワークスタイルなので、一律のメッセージを発しにくい
・現場での経験から学ぶので、「育成」をコントロールしきれない
・「組織課題は何か?」の回答が複雑で対策が見えにくい

組織の強みを最大限に伸ばし、弱点も克服していきたい。

組織が持つ強みには不満はありません。が、弱みについては改善していきたい、と考えています。ただ、「みんなで対話をしよう!」としても、普段からバラバラではたらく人たちを集めるのは一苦労。

現場それぞれの事情や人間関係があるので、問題として挙がるテーマもバラツキが出ます。問題がある程度分類でき、共通テーマを設定したとしても、対策がハマらないケースもあります。

つまり、よりセンターコントロールを手放し、現場への権限委譲を、今までよりも明確に推進する必要があるのだと思います。

組織全体が、実験的で失敗から学ぶ姿勢を持つこと

現場に対して「失敗からの学び」を奨励するだけでなく、経営自身も失敗し、学ぶ姿勢を明確に示し、実践することに価値があるのではないかと思っています。

「現場が混乱するのでは?ホントに改善するの?具体的にどうするの?」など、数多くの疑問や不安が湧き上がるのは事実です。が、まずはやってみる精神を持つこと。現場をとにかく信頼すること。そして、それをメッセージとして伝えること。

活路が見出せない状況下で、勇足になっていても、何も変わらない。大きく一歩踏み出してみる。それで、誤りに気づいたら踏み出した足を戻すこと。経営と現場との信頼関係があれば、まったく問題がない。

テーマは失敗から徹底的に学習する組織

テーマが見えてきました。エクストリーム学習する組織です。そして、学習は失敗から始まります。いかに、戦略的かつ、知的に失敗できるか。失敗した後のリカバリーを素早く行えるか。また、失敗への学習や対応を行える組織文化を築けるか。

『組織を科学する」をテーマに、引き続き追いかけていきたいと思います。

ティール組織を学ぶなら

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