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見守る?引っ張る?リーダーシップでチームが機能するのは…

リーダーはどうあるべきか?はあらゆる時代で議論されてきました。「リーダーは誰よりも強気でチームを引っ張るべきだ!」「いやいや、メンバーが力を発揮できるように自由にやらせるべきだ!」その戦いの答えは…?

受動的なメンバーへは強く導き、能動的なメンバーへは優しく支える

研究によると、メンバーが受動的なときに外向型のリーダーシップが機能し、メンバーが能動的なときは内向型のリーダーシップが機能することがわかっている。

ピザ・チェーン店を対象にした研究によると、従業員が消極的な場合は外交的な店長の売り上げの方が多かったが、従業員が積極的な場合、内向型の店長が担当する店舗の方が売り上げが多いことがわかっている。

学生を対象にした研究では、メンバーにサクラを仕込み、リーダーに対して「効率的な畳み方を教えましょうか?」と提案させる。すると、内向型のリーダーの方がたたみ方を習う確率が高く、そのチームの結果も優れていたことがわかっている。

外向型のリーダーは自分のやり方を強要する

外向型のリーダーがいるチームは、リーダーはメンバーの意見に耳をかさず、メンバーたちは受け身になる。そして、外交型のリーダーは受動的なメンバーを鼓舞するのがうまく、結果を出すことができる。

一方で、能動的なメンバーに対しては機能しづらい。リーダーへの提言も通らず、やり方を強要されるばかり。リーダーは鼓舞しようとするが、メンバーは満たせれないため、モチベーションは下がってしまう。

内向型のリーダーはメンバーの能力を生かす

内向型のリーダーはメンバーの意見に耳を傾け、メンバーの能力を生かすための動機付けを行なっていく。メンバーが能動的であるほど、歯車は噛み合い、よりチームの回転は加速していく。

一方で、メンバーが受け身の場合は機能が低下する。意見を求めてももらえず、モチベーションも低いので、内向型のリーダーにとって苦手なタイプのリーダーシップを発揮せねばならないためだ。

まずはメンバーのスタイルを見極めよう

見守るか?引っ張るか?の問いに対しては、メンバーの性質によるというのが回答です。が、より複雑で不確実な世の中においては、様々な専門家の意見に耳を傾け、その能力を生かすリーダーシップが尊重されます。

「内向的だから自分はリーダーに向かない…」ということはまったくないのです。むしろ、内向型の特徴を活かし、強力なチームをつくることができます。


最後に、内向型の特徴を理解し、生かすための学習を助けるためにおすすめの本を紹介します!

スーザン・ケイン の 内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)