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自分を再構築する

最近、自分にどういうことができて/何が仕事であって/どこで生活をして/どういう習慣があるのか/ということがわかるくらいに毎日が固定化されてきて、徐々に飽きているのだろうか、少しずつ自分を変えていこうと思うようになった。

変化が多かった10代〜20代は、その変化に追いついていくので精一杯だった。大学に入れば慣れてきた頃に卒業になるし、働きはじめて3年も経つと、その先の展望がうっすら見えはじめてくる。そのたびに生活環境が変わり、それに四苦八苦しているうちに次のフェーズがくる。

予定をぎっしり詰め、日々の約束をこなすことにひたすら時間を使っていた頃と比べて、今は体力的にも精神的にも少し落ち着いた。土日どちらにも予定があるのはtoo muchな気がするし、そうして過ごしたあとの月曜日は、目覚め方が悪い。

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僕はフリーランスを5年続けている。
小さなマイナーアップデートはあったが、使っている技術も大きな変化はなく時間が過ぎた。自分が持っている技術を切り売りして、なんとか生活できている。その中で自分とはどういう存在なのかということは周りにも認知されてきたと思うし、自分でもどういう立ち回りをするのが役目なのかということもわかってきた。

ただ、不思議なことに今までとは違う自分も見えはじめている。自分の役目や、自分の中にある「自分とは」という像を少しずつ変えていきたいとも思う。

自分を再構築するタイミングであるのかなと思う兆しがいくつかある。

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まず、好きなものが明確になった。
今までは特にこれといって好きだと言えるものはなく、洋服もいろんなブランドのものを着てきたし、家具や道具にもあまりこだわらず、強いて言うならコスパのみを追求して選んできた。上京してきたときにIKEAで黒いローテーブルと白いテレビ台、グリーンのカーテンを買ったほど僕が物を選ぶセンスは皆無で、とにかくまとまりがなかった。

しかしこのところ、物を買うときはすごく慎重に、入念な下調べの上で買うようになった。家に置いたときにほかのものと調和するかどうか。長く使えるかどうか。石巻工房のグレーの天板のデスクは、その第一弾だ。

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そして、そのとき読みたいものの本を机の上に並べるようにした。

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自分が好きだと思うものを自分で選んでコレクションするような感覚は今までの自分の中になかったので、自分でもびっくりしている。「飾る」ということをひたすらに遠ざけていたので、まだまだ楽しい世界があるということに急に気づいた。自分の好きなものが確立している人にはそれぞれの世界観が出来上がっていて、それが魅力にもなる。自分が身を置く環境に主体的に関わって変えていくことが楽しいと気がついた。

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そして今、新しいことを勉強している。
新しい世界に身を投じたくても今の役割をまっとうするだけに精一杯で、「勉強しなきゃ...」と思う反面、「今のままでも生活できているんだから大丈夫」とうしろめたさだけが肥大する構図にも飽き、新しいことに少しずつ手を伸ばしている。

お金が稼げていれば生きていけるのだからいいのだが、新しいことを自分の中に取り入れるってすごく楽しい。「すごく楽しい」と思うほど変化してこなかったこと自体が問題でもあるけど、それが力や自信になってコミュニケーションも円滑になるし(不安を感じながらもコミュニケーションをとるってすごいリスキー)、ひとつがまわり始めるとそのほかもまわり始める。

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写真の編集ひとつとっても、毎回挑戦するような気持ち。(この写真のトリミング位置だけでも3回書き出し直し・・・)

自己啓発っぽいけど、新しいことに挑戦できるようになったのも、少しずつ本を読んだり、興味のなかったことに興味をもったりしてきっかけを作ったのがきっかけで、なにか新しいことをしたいと思ってできてなくても、日々少しずつ進み続けていれば、どこかで変われるタイミングは来るのかもしれない。


今まで自分を作ってきたものから一旦距離をとって、新しい自分をひとつずつマッピングしていく。30代スタートは、そうやって自分を新しく構築していきたい。

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