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SIGMA fp と生活をする

SIGMA fp を購入しました。

真っ黒なボディにシンプルなスクエア。まずデザインが好きになりました。

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SIGMAのカメラデザインは余計なものがなく、色もつけず、とても好感がもてます。

そして手にとって驚いたのはやはり小ささ。こぢんまりとしていてずっしりとくるボディは、持つたびに嬉しくなります。手に収まるサイズってなんかいいですよね。(噂のiPhone SE2、期待してます...)

それと、レンズの質感がすごくいいのです。SIGMAのレンズを使うのは初めてですが、ひんやりとした金属の質感がある筐体は触っていて楽しいです。何回もカチカチ回しちゃう。

ほかにもFUJIFILMのミラーレスとRICOHのGR、SIGMAの dp2 Quattro を持っていて、どれも好きなのですが、一昨年に dp2 Quattro を手に取ってから僕は特にSIGMAのファンになりました。

SIGMAとの出会い

出会いは、千歳船橋のカフェでSIGMAに勤める友人から紹介してもらったときでした。ざっくばらんにSIGMAというカメラメーカーのことを教えてもらい、「SEIN」という季刊誌を持ってきてくれて、そこに載っていた植物の写真にすごく惹かれたことを覚えています。

友人は「SIGMAのカメラはエンジニアの作りたいものからスタートする」と教えてくれました。売れそうなものや流行りのものでもなく、マーケティングで得られた結果でもなく、エンジニアが作りたいものを作る。そこにSIGMAの意志や想いが感じられたことが、好きになるきっかけでした。

「SEIN」は現在ウェブサイトで見れるので、いろいろな写真家の写真や言葉に触れているうちに、いつも写真の可能性や在り方を考えさせられています。

ここでひとつ、僕が好きなSIGMA山木社長の記事を紹介。

SIGMAは会津に工場があるのですが、会津という土地や、会津に住む人々を信じるという山木さんの姿勢が感じられます。最大公約数や効率性を求めないところが魅力的で、惹かれました。僕も人間としてこうありたいと思うくらいです。

SIGMA fp を買うまで

fp はそんなメーカーから発売されたカメラ。本来ならばすぐに手が出るところですが、「今、必要か?」と問われるとそうでもなく、予算のこともあり、発売してからはしばらく静観していました。

…でも。「必要か必要でないか」で判断することで心が貧しくなっていくような気もします。しばらく悩みました。今のままでもいい。しかし SIGMA fp で俄に盛り上がるタイムライン… ちょうど引っ越しをするタイミングで、今の暮らしも残り一ヶ月…

葛藤の結果、「今の生活を残す」「ばあちゃんを撮る」と決め、SIGMA fp を購入したのでした。

※こちらも山木社長の記事で、「フルフレームだけどコンパクトで気軽に海外出張に持っていけるカメラが欲しいと思ったことが着想のきっかけだった」という言葉にもだいぶ後押しされました。

公園へ

引っ越し前に周りの風景を残そうと、妻や犬とカメラを持って歩きました。

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dp2 に慣れている僕は、片手で電源ON→シャッターの動作ができないことが慣れないポイントでした。持ちやすさはコンパクトであることと引き換えのようで、犬を片手に撮るのは難しかったです。

そして、SIGMA fp ユーザーではおなじみのアレにたどり着きます。

シネスコで日常が映画のように変わる

そうシネスコ...!
シネスコとは映画で使われる画面比率のことで、SIGMA fp では21:9で撮影することができます。

比率の設定を変え、液晶画面を覗くと、そこに映画の世界が広がっていました。不思議な体験だったのですが、比率を変えて液晶画面で動かしていくだけで、映画の世界に入り込んだ錯覚に陥りました。もちろんトリミングをすればどのカメラでもシネスコで写真を作ることはできるのですが、この比率で写真を撮るということは特別な楽しさがあると思います。

これで「日常が映画のようであったらいいな」という夢が叶いました。

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この妻を撮ったときに「めっちゃいいー!」と喜ぶ。

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あとから知ったのですが、実はdp2でもシネスコで撮れる、、
「先に知っていたら」と思うとともに、「こういうふうに撮れるよ」と写真の楽しみ方を教えてくれるコミュニティがあることに価値も感じました。

夕方の空に似合うティールアンドオレンジ

もうひとつ、SIGMA fp を楽しめる「ティールアンドオレンジ」というカラーがあります。夕方の空を撮ったら質感がものすごく好みで、こんなに綺麗に撮れるんだと、嬉しくなりました。

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手持ちで一番星。
一枚目の写真がお気に入りになったので、Twitterのヘッダー画像に設定です。

使う人それぞれに物語が現れるカメラ

「基本形は最小限に、組み合わせの可能性は最大限に。」というコピーにあるように、SIGMA fp のデザインにはカスタマイズができる余白が残っています。コンデジほどではないけれど、軽量であるために生活の中や旅行の最中など、いろいろな時間の隙間に入り込めるポテンシャルもある。

小さくて、カスタマイズができて、画質もいい。
これからこのカメラの周りには、それぞれの使う人のいろいろな物語が流れていくのだと思います。

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無事、ばあちゃんを写真に収めることもでき、僕は大満足です。

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さいごに...
去年の夏に、SEIN内の「S’neighbors」というシリーズに dp2 Quattro で撮影した写真を紹介していただいています。好きなメディアに自分の名前が載っているだけで身が震えるのですが、改めて dp2 のよさも再認識しています。(この記事冒頭のfpの写真はdp2で撮りました:)


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