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運命の誤算


高校三年生となった僕は、眩しい夏休みの到来を感じながらも、その裏では重い思いを抱えていた。高二の頃に頻繁に会っていた2個上のセフレがいた。彼女は僕を好きだという素振りを何度か見せてきたが、僕自身は彼女をそういう目で見ることができなかった。高三に進級するにつれ、僕は愛の無い関係に飽きてしまい、自然と彼女にする連絡も減っていった。一方彼女の方は何かを察知したのか今まで以上に連絡してきたが、僕は予定が合わないとなどと言い訳をするようになった。
やがて夏休みが訪れた。久しぶりに彼女からの連絡があり、僕は渋谷で会うことを決めた。心の中では、この関係を終わらせる覚悟を決めていた。
ホテルに向かい今までのように行為に及んだ。久々に触れる肌はいつもより冷たく、漫湖も乾ききっていたように思えた。事を終えた僕はタバコの煙が空気に変わるのを待ちながら、誰も幸せになれないこの肉体関係を終わらせようと告げた。彼女は泣き崩れた。
1ヶ月後、夏休みが終わりに近づいた頃、彼女から彼氏ができたというLINEが届く。「ブロックするね、今までありがとう」僕はその瞬間、突然涙が溢れ出て、肉棒が固くなるの感じた。そのまま僕は彼女との関係を思い出しながらシコった。何度もシコった。何度目の射精だろうか、僕はそのまま気を失った。その後、僕は彼女とは再び連絡を取ることは無かった。彼女は新しい居場所を見つけたのだろうか?僕の心には冷めたぬくもりだけが残り、夏の思い出は切ないものとして心に刻まれるのであった。
未だに彼女の名前を思い出せない。思い出そうとする度に肉棒が膨張し、子種が枯れるまで絶頂に達する様になった。とうとう空気しか出なくなった僕はそのまま魂をも出してしまった。


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