828: Miles Davis / Bags' Groove

ミルト・ジャクソンのオリジナル曲である「バグス・グルーヴ」ですが、この曲の決定的名演と言えば、やっぱりマイルスのこれになるでしょう。
1954年のクリスマスイヴに録音されたこのヴァージョン、マイルスがソロを吹いている間、セロニアス・モンクがピアノを弾いていないことから、「両者は一触即発の険悪な雰囲気だった」というエピソードでも有名です。
もちろん、実際にはそんなことは無く、音楽的な理由でマイルスが要求し、モンクも理解しての対応だったことは、関係者も証言しています。
個人的には、マイルス、ミルト・ジャクソンに続く、モンクのソロ・パートの理解不能なまでの「ぶっ飛び方」こそが、この曲のハイライトだと思っています。
しかしまあ、スゴいメンツでレコーディングしているなぁ~、と、今さらながら感心させられます。

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