278: Derek and The Dominos / Layla

『3614 ジャクソン・ハイウェイ』と『461 オーシャン・ブールヴァ―ド』。さらなる共通点は、トム・ダウドがプロデューサーとしてかかわっている点です。
トム・ダウドは、コロンビア大で物理学を専攻し、第2次世界大戦中はマンハッタン計画にも関わったという経歴をもちます。
戦後、その物理学の知識を活かして、録音技術の向上に貢献し、腕利きのエンジニアとして名の知れた存在になります。その後、プロデューサーとしても、活躍していくことになります。
エリック・クラプトンとは、クリーム時代から旧知の関係。そして、オールマン・ブラザーズ・バンドの『アイドルワイルド・サウス』のプロデュースを手掛けたことが、奇跡のコラボレーションにつながります。
1970年にリリースされたデレク・アンド・ザ・ドミノス唯一のアルバム『いとしのレイラ』では、大半の曲にデュアン・オールマンがゲスト参加し、見事なスライド・ギターを聴かせています。
クラプトンも負けじと歌にギターにフル回転で、このアルバムを彼のキャリアのベストに挙げる人は多いと思います。
もちろん、トム・ダウドも、プロデューサーとして、名を連ねています。
と、ここまでは美談なんですが...
アルバム・タイトルにもなったこの曲、ジョージ・ハリスンの奥さん、パティ・ボイドへの想いを歌った曲であることは有名な話ですが、いかがなものかとは思います。
ちなみに、2人は、この曲の9年後に結婚しますが、18年後には離婚しています。

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