118: Wes Montgomery / Windy
基本的に、ジャズのアルバムって、ポップスやロックほどは売れないものですが、このアルバムはUSチャートの13位まで上がりました。
シングルカットされたこの曲は、アソシエイションの大ヒット曲(US1位)のカヴァーで、ウェスのヴァージョンもUS44位のヒットとなっています。
その他の曲も、ビートルズをカヴァーしたタイトル曲に代表されるように、大半がポピュラー・ミュージックのカヴァーです。
おそらく「売れ戦狙い」との批判もあったことと思われますし、実際、このアルバムを聴いても「ジャズだなぁ~」とはあまり感じませんが、見方を変えれば、旧態依然としたステレオタイプなジャズから、新しい何かに進んでいこうという意図があったのだと思います。
そして、結果的に、70年代に全盛を迎える、ジャズ・フュージョンやクロスオーヴァ―と呼ばれる音楽の先駆けとなりました。
しかし、ウェスは、それを見届けることなく、1968年に45歳の若さでこの世を去っています。
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