441: Helen Merrill / You'd Be So Nice To Come Home To

昨日もちょっと書きましたが、この曲のヴォーカル・ヴァージョンだと、ヘレン・メリルが最も有名なのではないかと思います。
1955年にリリースされた彼女のデビューアルバムに収録されたこの曲、好き嫌いはあるかもしれませんが、日本人が「ジャズ・ヴォーカル」と聞いた時に連想するのは、このヴァージョンのようなイメージではないかと思います。
この曲、第2次世界大戦中の1942年に書かれていて、元々は「家に帰った時、君がいてくれたらうれしい」という男性目線の歌だったのですが、彼女の印象が強すぎるせいか、女性目線で「あなたが帰ってきてくれたら嬉しい」と歌っていると勘違いされているようです。
また、このヴァージョンの評価を高めている理由の1つに、クリフォード・ブラウンが参加していることが挙げられます。
出番少なめな歌伴ではありますが、間奏では見事なソロを吹き上げています。
若くして亡くなったことが、本当に悔やまれます。

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