258: Blondie / X Offender

「ブロンド女性ボーカルの紅一点バンド」と言えば、やっぱりこのバンドでしょう。
ブロンディはこれまでにも何曲か取り上げましたが、ディスコやヒップホップやレゲエと言った、ロック以外の音楽を取り入れたサウンドが評価されているように思います。
ただ、元々はニューヨーク・パンク・シーンから出てきたバンドなので、初期はストレートなポップ・ロックが中心でした。
この曲は、1976年にリリースされたデビューシングルですが、60年代ポップスの雰囲気を漂わせたナンバーとなっています。チープなオルガンのサウンドが実に印象的です。
元々のタイトルは「Sex Offender」つまり「性犯罪者」だったのですが、当時のレーベルからの要請により改題されています。
その後、メジャーのクリサリス・レコードと契約し、この曲も1stアルバム『妖女ブロンディ』に収録されています。
余談ですが、このアルバムのジャケットを、氣志團がアルバム『Boy’s Color』でパロディしていますが、なかなかの「完コピ」度です。
それにしても、このMVのデボラ・ハリー、ブロンドではありますが、何というか、野暮ったくあか抜けない印象で、後に世界中でセックス・シンボルとして注目されるスーパースターと同一人物とは思えません。
本人にとっても、黒歴史なのかも知れませんね。

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