895: Herbie Hancock / Riot 14 Shiny_Shin 2023年10月3日 23:36 「ライオット」つながりで、もう1曲。ハービー・ハンコックが1968年にリリースした『スピーク・ライク・ア・チャイルド』は、ちょっと珍しいアレンジが目を引く意欲作でした。表面的には「ピアノ・トリオ+3管」という、ありふれたセクステット編成なのですが、その3管は、フリューゲルホーン、バス・クラリネット、アルト・フルートという、いずれも中音域で音色が柔らかな、全くジャズっぽくない組み合わせ。しかも、管楽器はまったくアドリブ・ソロを取らず、ピアノ・トリオのバック・アンサンブルのみの裏方に徹するという、驚きのアレンジになっています。その割には、フリューゲルホーンは超大物サド・ジョーンズを起用するという贅沢さ...ただ、この摩訶不思議な構成から生みだされたサウンドは、何とも言えない叙情的な雰囲気を醸し出しており、個人的には、彼のブルーノート作品の中では1番好きなアルバムです。アルバムのオープニングを飾ったこの曲は、マイルスの『ネフェルティティ』で先に録音されていましたが、こちらは「いつもの(そして黄金の)クインテット」構成でした。両者を聴き比べるのも、ジャズの楽しみ方の1つでしょう。 #音楽 #動画 #ブルーノート #ハービー・ハンコック #ライオット #フリューゲルホーン #サド・ジョーンズ #スピーク・ライク・ア・チャイルド 14 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート