523: The Ronettes / Baby, I Love You

ヴェロニカと言えば、ザ・ロネッツのリード・ヴォーカル。
「えっ、ロニー・スペクターでしょ?」というツッコミが入りそうですが、そう呼ばれるのはフィル・スペクターと結婚してからで、当時はヴェロニカ・ベネット(もしくはロニー・ベネット)として活動していました。
ザ・ロネッツは伝説的なガールズ・グループですが、オリジナル・アルバムは1964年にリリースされた『プレゼンティング・ザ・ファビュラス・ロネッツ・フィーチャリング・ヴェロニカ』(US96位)1枚のみ。
しかも、大半は既リリースのシングル曲(及びそのB面)なので、これを「オリジナル」アルバムと呼んでいいのかは微妙なところ...
とはいえ、「ウォール・オブ・サウンド」を代表する歴史的な作品であることに、疑いの余地はありません。
この曲は、大ヒットした「ビー・マイ・ベイビー」の次にリリースされたシングル(US24位/UK11位)。曲の知名度はだいぶ下がりますが、エコーの深さは負けていません。
ザ・ロネッツ以降は、公私ともに波乱万丈の人生を送ったヴェロニカ。惜しくも今年の1月に78歳で亡くなっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?