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Bangles / Different Light

急に新しい作品(と言っても、もう34年も前ですが)になります。これには理由があって、私、note新参者なんですが、募集中のお題に「 #はじめて買ったCD 」があるのを見つけ、それに該当するのがこのアルバムでした。厳密には「はじめて買ったLP」ですけど。

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LPならではのジャケットデザイン

16枚のスナップが並べられた、印象的なジャケットデザイン。12インチのLPだからこそ生きるデザインだと思います。これがCDサイズだと、1枚1枚のスナップがすごく小さくなっちゃいますからね。

ただ、当時高校生だったのですが、友達と貸し借りするとき、この大きさに苦しめられた記憶があります。自転車のかごに入らないので、斜めにして載せるんですが、そうするとLPジャケットの縁に凹みが出来てしまう。(CD世代の方には伝わらない話だと思いますけど...)

80年代の後半、CDが普及し始めると、持ち運びの利便性もあって、あっという間に主役の座を奪い取り、LPは「時代遅れ」なメディアになってしまいました。

それが、2020年になって、LPの売り上げがCDを抜いたという記事を目にしました。デジタル化の始まりだったCDが、LPよりも「時代遅れ」になってしまうというのも面白い話です。

そうそう、4人の髪の色が黒・茶・赤・金とバラバラだったことも印象的でした。当時の日本は、社会全体が茶髪とかに寛容ではなく、「日本人=黒髪」という時代だったように記憶しています。

当時はカバーとは知らず

このアルバムはバングルスの2枚目なのですが、ガレージっぽかった1枚目に比べると、洗練されたポップロックサウンドという印象です。女性4声のコーラスが心地よく、行ったこともないのに「西海岸だなぁ~」と思ったものです。

シングルカットされた「Manic Monday」や「Walk Like An Egyptian」が大ヒットしましたが、一番のお気に入りは「September Gurls」でした。

B面3曲目という地味な曲順に収録されたギターポップの名曲を、当時はカバーとは知らずに愛聴していたものです。

その曲が、Big Starのカバーだったと知るのは、大学に入学してからのこと。

Big Starについては、またいつか書きたいと思いますが、80年代・90年代のギターポップバンドに絶大な影響を与えた、偉大なバンドだと思います。

2020年に再注目

正直に言うと、このアルバム、久しく聴いていませんでした。バングルス自体、ベスト盤を中古CDで買って、それを聴く程度でした。(ちなみに、再結成後の作品はまったく聴いていませんが、良いのかな?)

それが、今年になって、突然注目を集めたので驚きました。きっかけは、Green DayのBillie Joe ArmstrongのYouTubeです。

コロナ渦の中、自宅でカバー曲を演奏し、月曜日にYouTubeにアップする「No Fun Mondays」プロジェクトで取り上げられた1曲ですが、久しぶりにSuzanna Hoffsを見ました。

この曲の作者は、クレジット上はChristopherとなっていますが、その正体がPrinceであることは有名な話。彼が亡くなって、もうすぐ5年になるんですね...時が過ぎるのは早いものです。

BanglesのManic Mondayは、チャートの2位まで上がりましたが、その時の1位はPrince and The Revolutionの「Kiss」。作曲者には勝てなかったかぁ~。これって、YMO「君に胸キュン」(2位)と松田聖子「天国のキッス」(1位)とは逆のケースですね。

「No Fun Mondays」プロジェクトでは、The Wondersの「That Thing You Do!」も取り上げられていました。同名映画の主題歌でしたね。

この曲を書いたのは、Fountains of WayneのAdam Schlesinger。「これぞ60年代風!」という「時代遅れ」なサウンドが最高です!

残念なことに、Adam Schlesingerは、COVID-19による合併症で亡くなっています。享年52歳。自分と同世代だけにショックでした。

このコロナ渦が1日も早く終息することを心から願います。


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