180: The Rolling Stones / Street Fighting Man

オアシスのシングルB面(カップリング)のもう1つの楽しみとして、カヴァー曲のチョイスがありました。
ビートルズの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」や「悲しみはぶっとばせ」は、彼らにとっての王道ですし、スレイド「カム・オン・フィール・ザ・ノイズ」やデヴィッド・ボウイ「ヒーローズ」も、「なるほどね!」という感じでした。
意外だったのが、1998年リリースのシングル「オール・アラウンド・ザ・ワールド」のカップリングだったストーンズのこの曲。正直、オアシスがストーンズをカヴァーするとは想像もしていませんでした。
ローリング・ストーンズのオリジナルは、1968年の『ベガーズ・バンケット』収録曲で、USでは先行シングルにもなっています(US48位)。チャートアクションがパッとしないのは、当時、暴動等が多発しており、その影響でこの曲を放送禁止にするラジオ局も多かったことも原因の一つでしょう。
この曲、エレクトリック・ギターは使われておらず、ベース以外はすべてアコースティック楽器で演奏されています。
ブライアン・ジョーンズが弾くシタールとタンブーラや、デイヴ・メイスンが吹くシャハナイ(インドの笛楽器)が醸し出すサイケ風味が効いていますが、ニッキー・ホプキンスの弾くピアノが全体をカチッとまとめているため、実に力強いサウンドとなっています。

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