547: The Beach Boys / God Only Knows

ポピュラー・ミュージックの世界で『ペット』つながりと言えば、このアルバム以外は考えられないと言っても過言ではないでしょう。
ザ・ビーチ・ボーイズが(というか、実質ブライアン・ウィルソンが)1966年にリリースした『ペット・サウンズ』(US10位/UK2位)は、ロック史上に残る永遠のマスターピースとなりました。
バンド・メンバーとのツアーから離れ、スタジオにこもったブライアンが、スタジオ・ミュージシャンたちと作り上げた楽曲の数々は、ため息が出るほど、どこまでも美しいアルバムとなりました。
シングルヒットのみを期待されていた本国USでは、当時は低評価でしたが、すでにビートルズを中心に「アルバムの時代」に足を踏み入れていたUKでは、当時から高評価を受けていました。
この曲はアルバムB面の1曲目に収録されたナンバーで、カール・ウィルソンがリード・ヴォーカルをとっています。
USでは「素敵じゃないか」のB面としてシングルリリースされ、最高位39位でしたが、UKではこちらがA面でリリースされ、最高位2位のヒットとなっています。
余談ですが、この曲のイントロを聴くと、反射的にフリッパーズの『ヘッド博士の世界塔』を思い浮かべてしまうのは、私だけでは無いような気がします。

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